Vol.01-1 Stage+人(すてーじん)(1)小原 孝さん
小原さんにとって、国立楽器(東京都国立市)は、すでに何百回も行っているリサイタル活動のスタート地点でもある。初リサイタルを開き、デビュー当時の思い出が詰まったこの場所で、ステージにまつわる様々な話をうかがった。 初リサイタルは、大学院を修了した1986年のこと。先生から,リサイタルを開くように勧められたのがきっかけです。自分で構成したプログラムは、大学院で弾いてきたメシアンを中心に、プーランク、シューベルト、モーツァルト・・・自分の好きな曲ばかり並べました。一晩のリサイタルを通して演奏するのは初めての経験だったので、初リサイタルを終えた後は、未知の世界へ一歩踏み出したような充実感がありましたね。 実は昔から練習曲が大嫌いで・・・(笑)。家では1度も弾かないで、先生の前で1回だけ弾いてマルをもらうって決めていた。そのおかげで、初見力がついたよ。1回しか弾かないっていうことは、集中力を必要とするからね。練習しない分は、遊びでポップスを弾く時間にあてていた。僕が学生の頃は、テレビやラジオで聴いた曲を「いいな」と思ったら、耳で聴いて弾いて楽しんで・・・ポップスが遊びのひとつだったね。エルトン・ジョンやビリー・ジョエルのような、ピアノを中心に活躍するアーティストを聴くことが多かった。ポップスをうまく弾くためのコツは、誰かに教わったものじゃないし、自分で遊びながら弾くうちにつかんだと思う。だから、遊びでピアノを弾くことも悪くないんじゃないかな(笑) 小原 孝 おばら たかし
ピアニスト。1960年3月17日生まれ、A型。大のコーヒー好き。日本スイミング協会第6回ベストスイマー賞受賞の経歴を持つ。NHK-FM『弾き語りフォーユー』パーソナリティー。10月15日には東京オペラシティコンサートホールでリサイタル『逢えてよかったね』を開催。小原孝のピアノサロン http://www2.odn.ne.jp/~cau57200 |
Vol.1 INDEX
2006年7月31日発行 |
Stage+人(すてーじん)(1) クラシックとポップス コツをつかんで、表現力倍増!! 小原 孝さん |
ピアノのある生活(1) 『相手に思いを伝えること』 それがピアノと授業の共通点 金子 一朗さん |
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<ピアノが好きな子>を育てる3つの秘訣 今日は、どんなやり方で練習する? 角野 美智子先生 |
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ステージが育てる不思議な力(1) ステージは子供を写し出す鏡なのです 江崎 光世先生 |
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Enjoy Stage!! 弓削田優子先生&祐貴くん親子 根津昭義先生&栄子先生夫妻 |
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ステージえとえとら 学校コンサート/丸ビルコンサート |
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目指せ、ステージの達人(1) ピアノを弾くまでの自然な動きとは? 林 苑子さん |