参加者インタビュー
第2部
16:30~
1. A1級[金賞]鈴木 香耶
- Q:コメントには「憧れだった」とありますが今回演奏されるショパン:ポロネーズ第11番 ト短調 (遺作)との出会いを教えてください。
- A:いつかショパンの曲を弾いてみたいと思っていました。入賞者記念コンサートで演奏する曲を先生にご相談したところ、ショパンのこの曲を挙げてくださいました。ポロネーズの特徴的なリズムや中間部のキラキラと華やかなメロディが素敵で、「難しそうだけど、弾いてみたい!」と思って決めました。
- Q:「きれいな音が会場に届くように」特に注意して練習しているポイントがありましたら教えてください。
- A:レッスンでは、「歯切れの良い音」「ふわっとしたマシュマロみたいな音」など音色の違いを出せるように、タッチや手首の使い方、ペダリングなど細かく指導していただきました。家で練習するときは、レッスン動画を確認しながら「この音!」と思える音が出るまで部分的に何度も練習しました。
2. A1級[金賞]山本 寧音
- Q:「波に光が当たってキラキラと色が変化していく様子が伝わるように」とありますが、この表現のために特別に練習しているポイントや練習方法がありましたら教えてください。
- A:繊細に移り変わる和音のイメージを色にして、楽譜を自分なりの色に塗りました。光が射したり、曇ったり、温かみが増したり、様々な表情を見せる波を表現できるように、常に色の変化を意識して練習しています。
3. B級[金賞]山内 菜緒
- Q:コメント中に「 憧れの 」とありますが、第一生命ホールのステージあるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:第一生命ホールは、歴史あるステージで、私の憧れです。入賞者記念コンサートは、まさか私が、金賞をとれるとは、思っていなくて、このステージに立てるのが、夢のようだからです。
- Q:今回の演奏曲「グリーグ:「ホルベルク組曲」より 前奏曲」との出会い、好きになられたきっかけなどがありましたら教えて下さい。
- A:先生が、弾く曲の候補にあげてくれた時に出会いました。はじめて聴いた時に、爽やかで美しい所に惹かれて好きになりました。練習するにつれて、ノルウェーの自然やエネルギーを感じだ事で、さらに好きになりました。
4. B級[金賞]福濱 拓史
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:憧れの舞台です。ピアニストみたいにすごく上手な人達が出るコンサートだと思っていたので、正直僕が出て良いのかと思いました。でもせっかくいただいた機会なので、楽しんで演奏したいです。
- Q:原曲「赤とんぼ」は、ピアノを演奏しない方々にもよく知られている曲です。変奏曲の練習をはじめる前後で曲についてのイメージの変化があれば教えて下さい。?
- A:イメージは変わりました。特に、メロディーの裏にある、お琴の響きに気付いた時、別の曲に出会ったように思いました。一つの曲の中で、近現代、バロック、ロマン、のように曲の雰囲気がどんどん変わるので、練習していてとても面白かったです。
5. C級[金賞]井上 夏音
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:全国大会で選りすぐられた素晴らしい人達が出演するので、皆が憧れる夢のような舞台だと思います。
- Q:序奏と中間部の対比について、練習時に気をつけているポイントがあれば教えて下さい。
- A: 序奏は、低音の響きや和音の重厚感を活かしてドラマティックに、中間部はガラッと空気感を変えて、遠くに思いを馳せて、柔らかな伸びのある音色で歌うように心がけています。
6. C級[金賞]安川 実希
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台につ いてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:入賞者記念コンサートは、私にとっては憧れよりもっと遠い雲の上のコンサートのように感じていました。数年前に教室の先輩が出演した時に聴きに行ったのですが、どの人の演奏もキラキラ輝いていたことを今でも覚えています。
- Q:「アリエッタ」の暖かさや「火花」の色彩の変化など、聴覚以外のイメージをピアノの音として表現する際に、意識して練習している点などがあれば教えて下さい。
- A:レッスンで先生がいろいろなアイディアをくださるので、それを大事にして練習がマンネリにならないように、いつも新鮮な感覚を持てるように気を付けています。
7. D級[金賞]大下 依千翔
- ベルコヴィッチ:パガニーニの主題による変奏曲
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールへは特級ファイナルのコンチェルトを聴きに来た事がありますが、ピアノもホールも響きが素晴らしくて演奏にも圧倒されました。入賞者記念コンサートはずっと憧れていた舞台です。
- Q:ベルコヴィッチ版を選ばれた理由や、曲中で特に気に入っている部分などについて教えて下さい。
- A:パガニーニのこのテーマは、リストやラフマニノフなど多くの作曲家が変奏を手掛けている主題ですが、このベルコヴィッチ版は小学生の僕でも演奏できるように作曲されています。華やかでメリハリがあって弾き甲斐もあるところが好きです。
8. E級[金賞]山﨑 夢叶
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:以前はピティナのHPで拝見する程度で、まさか自分が今回、このような舞台に立てるようになるとは思ってもいませんでした。数々の有名なピアニストたちが演奏した素晴らしい会場で演奏できることをとても光栄に思います。
- Q:今回の選曲をされたきっかけ、実際に練習・演奏を重ねる中でわかったポイントや魅力について教えてください。
- A:私の尊敬する師匠が、選曲してくださいました。右手と左手のリズムが異なる部分をうまく弾き分けるのに苦労しました。また、同じフレ−ズが何度も出てくるのですが、どう表現を変えていくかが難しく、音色の変化が魅力だと思います。
9. 2台ピアノ初級[第1位]酒井 菜々子&田村 結羽
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:キラキラしていて夢のコンサートというイメージです。
- Q:今回のコンサートに向けての練習で特に意識されているポイントがあれば教えて下さい。
- A:2人の息を合わせることと、場面が変化するたびに音色の雰囲気も変化させて、曲に立体感ができるように意識しています!
10. 2台ピアノ中級[第1位]福田 孝樹&福田 瑞貴
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台は既にご経験済ですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:格式が高い感じがします。しかし、過去2回のステージでは良い緊張の中でステージそのもの、音楽を心から楽しみ演奏ができました。コンクールでもステージそのものを楽しむように心がけるのですが、入賞者記念コンサートのようなモチベーションにはなかなかなりません。(孝樹)
- Q:前回のご出演時から、ご自身で成長したと考えるポイントがあれば教えて下さい。
- A :二人とも2年前と比べて、かなり体格が変わりました。(身長も体重も手の大きさも!)少年期から青年期に移り、音楽のスケールが大きくなりました。2年前はやりたくても体格的に無理がありできなかったことが、実現できるようになり、少しずつですが、頭で思い描くものが実際の演奏に結び付いてきた気がいたします。(瑞貴・孝樹)
11. 2台ピアノ上級[第1位]森永 冬香&山縣 美季
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台については、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:入賞者記念コンサートは、とても華やかな憧れの舞台です。このステージに立つことを励みに二人で頑張ってきました。この舞台でまた一緒に演奏できることをとても嬉しく思います。
- Q:「 管弦楽の音の厚みや壮大さ 」を2台ピアノで表現する際に意識して練習されている点などがあれば教えて下さい。
- A:2台ピアノで管弦楽の音の厚みを表現するには、たくさんの表情の音を奏でられなければいけないと思っています。その手段として、スコアと2台ピアノの楽譜を見比べ、管弦楽で演奏している楽器を楽譜に書き込みました。練習の際はそれを見ながら音のイメージを膨らませ、2人で相談しながら曲を作り上げるようにしています。
12. F級[金賞]渡辺 康太郎
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A: 入賞者記念コンサートは「目標のステージ」です。このステージに初めて立った時、憧れのステージに立てた喜びで、いっぱいだった事を憶えています。その憧れは目標に変わり、必ずここへ帰ってくる!と言う気持ちで夏のコンクールに参加しています。
- Q:5年前にこのステージに立たれた時から、ご自身で成長したなと思える点について教えてください。
- A:5年前はピアノを練習する時間がたくさんあり、曲を仕上げるのに随分時間をかけていました。中学受験があったので塾へ通うようになり練習時間が少なくなりましたが、ピアノは続けました。大変な時もありましたが、限られた時間の中でうまく時間を使い、いかに効率よく練習をし、曲を仕上げるのかをこの5年間で学びました。
- Q. 今回の選曲の過程や、曲に対するイメージ・聴きどころを教えてください。
- A:プロコフィエフを演奏するのは今回が初めてです。この曲はロシア革命の頃に作曲されました。単一楽章でめまぐるしく変わっていく様はその当時の世相がこのソナタに表現されているかのように思えます。多様な重なりのひとつひとつに細やかに耳を澄ますと、波乱の中を生きたプロコフィエフが音楽を通し伝えたかったことがふっと浮かんでくるようです。歴史的背景を勉強する事も演奏には大切なことだと思います。
13. 福田靖子賞[第2位]谷 昂登
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:僕が初めて第一生命ホールのステージに立ったのは、A 2級の入賞者記念コンサートの時でした。当時は、「夏のコンクールに続いて、もう一度東京のホールで弾ける」という嬉しい気持ちで舞台にたっていました。今では、入賞者記念コンサートは「一年間の集大成」と「新しい出発点」という特別な思いの詰まったコンサートになっています。
- Q:今回の選曲にいたるまでの経緯について教えてください。
- A:この曲の原曲は、オーケストラの曲です。一つ一つの楽器の音色をタッチやスラーのかけ方などで変化させることは、とても大切な要素だと考えています。僕は、このようなオーケストラの曲をどのようにしたら上手くピアノで表現できるかを勉強したかったので選びました。
14. 福田靖子賞 [第1位]森本 隼太
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールの入賞者記念コンサートは僕にとって夢の舞台です。憧れの人が沢山集まり、身近で演奏を聴くことができるので、とても刺激を受けます。コンサートが終わると「また頑張るぞ!」と力をもらえます。
- Q:今回の選曲にいたるまでの経緯について教えてください。
- A:選曲した理由は2つあります。1つ目は関本昌平先生が浜松国際コンクールで演奏された曲で、僕もいつか弾いてみたいと思っていたからです。2つ目はスクリャービンはどんな曲があるのか調べていると神秘的な曲が沢山ありました。これらの曲を弾くために、まずは初期の作品から勉強していこうと思ったからです。
- Q:スクリャービン人生や世界観において、特に興味をもたれたのはどのようなところでしょうか。
- A:1905年のスクリャービンのノートに「わたしと神の間には区別がない、したがってわたしは神である。」など、神智学に影響を受けて書かれています。哲学的、科学的、神秘的です。彼の作品は演奏家や聴衆全ての人を神秘の世界に引き込む力があると感じ興味を持ちました。
15. G級[金賞]黒木 雪音
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールでは、去年ピティナG級の全国大会で演奏させていただきました。特に小さい音の響きが綺麗で、演奏していて心地よく自分の力が精一杯だせたステージでした。そんな特別な舞台で今回また、弱音の質が求められるラヴェルスカルボを演奏させて頂けるのはとても楽しみです。
- Q:今回演奏される2曲はともに幻想的な夜がテーマになっているとのことですが選曲にいたるまでの経緯などについて教えてください。
- A:もともとラヴェルが好きで、その中でも難しいスカルボを演奏することは憧れでもありました。小悪魔的な闇やオーケストレーションをフランス的なタッチで表現する一方、対照的な「夜」を表したいと選んだのがリスト=シューマン春の夜でした。どこか寂しさのある曲調のなかにあるロマンチックな歌を、どれだけ2つを違う世界で演奏することができるのか追求してみたく今回この選曲となりました。
16. 特級[グランプリ] 片山 柊
- プーランク:ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲 より 第1、3楽章
【共演者】浅原由香(オーボエ)、皆神陽太(ファゴット)
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールは昨年、特級のセミファイナル・ファイナルで演奏した所縁の深い場所なので、再び演奏できることを嬉しく思います。またピティナの入賞者記念コンサートに初めて出演するので、どのような空気感を持った演奏会なのかなど、色々想像しながら臨みたいと思っています。
- Q:今回、両部で演奏される各曲について、出会いや選曲経緯、聴きどころを教えてください。
- A:ソロで演奏する曲の中でも細川俊夫さんの作品は最近多くの場所で演奏しています。現代の音楽は古典やロマン派の音楽と比較してしまうと響きが複雑でわかりにくいかもしれません。しかし、今やクラシックと呼ばれる音楽も作られたその当時にとっては全て現代の音楽であったことを忘れてはいけないと思います。なので演奏家がそれらを取り上げることはとても自然なことだと思いますし、日本で生まれ育った私たちが日本で生まれた良い音楽を多くの人々に広められたらと思い選びました。
室内楽で演奏するプーランクは、最近管楽器の方々と一緒に演奏する機会が多く、その中でもプーランクのオーボエソナタに取り組みより一層木管の音色が好きになったので今回機会をいただきその延長で他の曲ができないかと考え、選びました。
※ご予約受付は終了しました。3/25(日)12:00より会場にて当日券をお求めください。
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