参加者インタビュー
第1部 13:00~
1. A1級[金賞]中山 まどか
- Q:今回の曲のイメージを表現するために、特別に行っている練習方法がありましたら教えてください。特にない場合は、お教室やご自宅での普段の練習のご様子をお教えください。
- A:お菓子の世界から日本の伝統的な和菓子の二曲を選びました。同じ和菓子ですが、甘く優しいメロディの金平糖と、ピリッとした柿の種の二曲の違いを表現できるようにたくさん練習しました。
キラキラした美しい色の金平糖たち。 このフレーズは澄みきった青空のような金平糖、ここは甘いピンク、ここは明るく元気な黄色かなと、想像した金平糖の色を楽譜に塗り、イメージを膨らませました。音を色にするのはとっても楽しい作業でした。先生やお母さんが思う色と違うところもあり、面白かったです。
柿の種はピリッと辛い部分と、対照的なドルチェの部分を際立たせることができるように、何度も部分練習をしました。日本古来の独特な音階の響きも意識して、昔から伝わる同じ構成の音楽もたくさん聴き、スイーツではない和菓子の世界を作り上げました。
二曲を通して私なりに感じた「和の心」を聴いてください。 - Q:今後の演奏についての目標を教えてください。
- A:一番は私自身が楽しむこと。そして、私の音楽が絵や物語となって、皆さまの心に届けることが出来るような演奏を目指したいと思います。
2. A1級[金賞]佐藤 菜々子
- Q:コメントには「夢だった舞台」とありますが、第一生命ホールの舞台、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:キラキラしたイメージです。
- Q:「雨の雫と噴水の雫」を表現するためのイメージや、ご参考にされたものなどがありましたら教えてください。
- A:参考にしたものは特になく、自分の想像で絵を描いて、イメージしました。
3. 連弾プレ初級[金賞]菊池 純玲&大場 幸啓
- Q:コメントには「夢の舞台」とありますが、第一生命ホールの舞台、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:立派なホールで他の受賞者の方々と同じステージに立ち、たくさんのお客様の前で演奏する機会をいただき光栄です。予選・本選・決勝と二人で歩んできた昨夏のコンペティションの、大きなご褒美のように感じています。
- Q:「2人にそっくりな2匹のいたずら仔猫の楽しくて切ない物語」について具体的なストーリーや、演奏者の想像によるイメージなどがあるようでしたら教えてください。
- A: 「いたずら仔猫?」では、2匹の仔猫が元気に跳ね回っていたずらをしたり、疲れて眠くなり大きなあくびをしたり...と、じゃれ合って遊ぶ様子をイメージしています。
「月明かり?」では、月明かりの夜に手を取り合って踊る2匹が、家に帰る前の別れが名残惜しくて...というストーリーをイメージしています。 どちらの曲のイメージも、二人の普段の様子にそっくりなので、自分たちが主人公になったつもりで演奏したいです。
4. B級[金賞]長谷川 祐音
- Q:前回の入賞者記念コンサートに出演された際と比べて今回までにご自身で成長したと思われるポイントなどを教えてください。
- A:コンペ後は先生方より沢山の課題が与えられました。基本練習は勿論ですが、その他に課題の仕上げ期限を設定するなど目標計画をたてました。その中でも特に成長を感じる事ができた曲がモーツァルトピアノソナタ第10番全楽章や、二台ピアノの経験でした。技術的には勿論まだまだですが、自分に足りない課題を沢山見つける事ができ、また集中力も昨年よりついた為、入賞者コンサートまでモチベーションを上げて練習に励む事ができました。
- Q:今回の演奏曲の選曲理由や、曲についてのイメージがありましたら教えてください。
- A:選曲にあたってはとても悩みましたが、先生が『昨年と同じショパンで今年はエチュードとプレリュードに挑戦してみよう』と選曲して下さいました。どちらもテクニック、表現が難しかったですが、特にプレリュードは音数が少ない分響きのある音創りに拘って練習しました。
5. B級[金賞]渡邉 結菜
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:キラキラ輝く夢のような舞台。毎年客席から憧れの想いで見ていました。この舞台に私が立てるなんて、今でも信じられません。 夢じゃないかなと何回もほっぺをつねっています!
- Q:今回の演奏曲の選曲理由や、曲についてのイメージがありましたら教えてください。
- A:大好きな優子先生が、私の音楽性や音色にぴったり!と選んでくださいました。小さな頃からよくママが弾いていて、いつか弾きたい曲の1つだったので、優子先生からお話いただいた時はとってもとっても嬉しかったです。優子先生も、ピティナのコンサートでお弾きになられた思い出の曲と聞いて、心を込めて練習してきました。美しくステキなドビュッシーの世界を表現出来たらいいなと思います。
6. 連弾初級[金賞]志倉 脩斗&小林 茉優
- ヴォルファールト:ピアノの友だち 第73番、第79番、第71番
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えてください。
- A:特級ファイナルの会場と言う事で厳かで、高級感があるイメージで、『高そう?』の一言です。
- Q:今回の選曲理由、コメントで述べられている曲のイメージを表現するために行っている練習方法などがあれば教えてください。
- A:普段の生活の中で、些細な出来事も敏感に感じ取り、どの様に感じたのか、考えイメージする様にしています。
7. C級[金賞]細田 悠貴美
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えて下さい。
- A:半世紀を超える歴史を持つ「第一生命ホール」は日本を代表する室内楽演奏会場です。オーバル型のクラシック専用ホールではどのような響きを奏でることができるのかが楽しみでわくわくしています。入賞者記念コンサートのステージは、各級上位入賞者が一同に集まり腕前を披露する貴重なステージです。ここで刺激を受け、いろんな人と交流して、たくさん勉強したいです。また、このステージでの経験をこれからの糧にしていきたいと思います。
- Q:プロコフィエフの演奏は今回が初とのことですが、これまで演奏されてきた作曲家の曲と比べてどのような印象をお持ちでしょうか。
- A:ハープは旋律が美しく、グリッサンドや中間部あたりにプロコフィエフらしさが出ているところが好きです。スケルツォはリズムやユニークな表現、テクニックが必要な曲です。時代背景、プロコフィエフが曲に秘めた思いを勉強してから弾くと曲への理解が深まって面白さを楽しむことができました。とても弾きごたえのある作品です。
8. C級[金賞]冨永 大馳
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えて下さい。
- A:感激しています、自慢したいです。ピアノを始めて7年経ちますが、これまで泣いたり笑ったり、時にはやめたいと思うこともありましたが、続けてこられたからこそ、このようなご褒美をいただけました。成長の過程を感じるステージ、僕にとってのスペシャルなホールであることは間違いありません。ピアノを通してさまざまな経験をした過去を振り返りながら思い出をつめて演奏したいと思います。
- Q:今回のようにご自身にとって難しいと感じられる曲に挑戦される場合のポイントや、練習方法について教えて下さい。
- A:難しくてなかなか弾けない時はすぐに先生に相談します。するとコツを教えて下さり、あっという間に弾けるようになります。疑問を持ち、それをしっかり解決することが大切だと思います。あとは、曲の随所にあるスパイスを忘れないように日々練習しました。それから、コンペでもそうでしたが、母が演奏するたびに歌ってくれました。僕はそれに合わせてイメージを膨らませて弾きます。今振り返るとそれが良かったのかなと思います。
9. 連弾中級A[金賞]佐々木 響子&佐々木 絢子
- シャミナード:6つのロマンティックな小品 Op.55 より 「春」
- Q:第一生命ホールのステージ、あるいは入賞者記念コンサートの舞台についてのイメージがあれば教えて下さい。
- A:以前平間百合子先生にお世話になっていた時毎年のように同門の先輩が出演されていて、何度か会場で聴きました。憧れの舞台ということもおこがましく自分たちには関係のないことと思っていたので、その舞台に立つなんていまだに信じられませんが、とてもうれしいです。
- Q:今回の選曲理由や、コンサートに向けての練習方法について教えてください。
- A:季節感のある曲を、と探していて出会った曲です。きらきらした高音と柔らかに支える低音、私たちペアの良いところが出せるような気がしました。コンサートに向けて特別な練習というのはありませんが、いつも通り、外声+外声、外声+内声、内声+内声など組み合わせを変えたりしながら、ていねいに響きをつくっているところです。春の歓びを伝えられる演奏ができたら良いなと思います。
10. 連弾中級B[金賞]原田 明里&原田 千聡
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台は既にご経験済ですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:金賞受賞の感謝の気持ちを改めて感じることができる場所です。また、前回の課題を克服できるチャンスの場でもあると思います。
- Q:前回のご出演時から、ご自身で成長したと考えるポイントがあれば教えて下さい。
- A:音の追求心が増し、二人が納得する音に到達するまで時間がかかりますが、その分喜びも大きいです。
- Q:音色のイメージから、実際の表現に結びつけるための練習で注意しているポイントがあれば教えて下さい。
- A:曲の雰囲気に呑まれないことです。自分たちが満足していても、聴いている方に伝わらないと表現できていないことと同じなので、よく録音をして音を追求しています。
11. 連弾上級[金賞]吉原 那月&岡崎 清香
- Q:第一生命ホールのステージ、入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:G級全国大会や特級ファイナルを聴きに初めて来た時に、"いつかここで演奏したい"と思い、この第一生命ホールが私たちの目標のステージになりました。憧れの舞台で演奏できる喜びを感じながら、ホールいっぱいに私たちの音楽を響かせたいです。
12. D級[銀賞]矢野 悠斗
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台につ いてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールでの入賞者記念コンサートは初めてですが、僕の連弾相手が去年この舞台に立ち、とても楽しく弾けたと言っていたので、僕もこの舞台で弾けるのを楽しみにしていました。今度はこの入賞者記念コンサートに連弾で出演することを目標としていますので、この第一生命ホールは僕達の夢のステージです。
- Q:「ラフマニノフ:プレリュード ト短調 Op.23-5」を選曲されたきっかけや聴き所について教えてください。
- A:ラフマニノフはいつか挑戦してみたいと思っていた作曲家の一人でした。激しいリズムと中間部の悲しげで魅力あふれるメロディのコントラストが聴き所なので、しっかり表現出来たらと思います。
13. E級[銀賞]城上 千夏
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:入賞者コンサートは、大活躍された方々が出演される、別世界の舞台だと動画を鑑賞して楽しむばかりでした。大阪で開催された年は、聴きに行き 皆様の演奏に とても感動しました。いまも 自分が演奏させていただける実感がなくて、夢のようです。感謝しております。
- Q:今回演奏される「ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58 第4楽章 」は、小学生の頃から憧れていたとのことですが、選曲に至るまでの経緯を教えてください。
- A:ソナタ3番は、特に4楽章が大好きです。自宅のCDにもありますが、色々な演奏家の動画を鑑賞するのも好きです。5年生のときに譜読みをして、先生に まだ早すぎる、と言われたので、この度 選曲していただけて とても嬉しいです。練習すればするほど、難しくて大変です。大切に演奏したいです。
14. F級[銀賞]岸本 隆之介
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台については「ずっと憧れていた」とのことですが、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:YouTube を通して、過去のピティナ入賞者によるコンサートの演奏は沢山聞いていました。皆さんレベルがとても高い曲を、豊かな表現力で演奏されていて、本当に素晴らしいコンサートだと思います。
- Q:ラフマニノフとの出会いや、実際に練習・演奏をされる中で気づいた魅力や他の作曲家との違いなどについて教えてください。
- A:ラフマニノフの楽曲は、一音一音の重みを感じさせるところがある一方、軽快でリズミカルな面を見せるところもあったりする変化が面白いです。なんといっても感傷的で心に響くメロディが魅力的です。
- Q:今回演奏されるOp.33-6とOp.39-5は同じ調性ですが、曲想やイメージの違いについて教えてください。
- A:同じ調性といっても、一方は鬼火のように音が素早くさまようような感じの曲で、もう一方は音楽の音の厚みが増していくほど深く情熱的になっていくような曲です。2曲のイメージはかなり異なっているので、二曲を通して魅力的な演奏を目指して頑張って演奏したいと思います。
15. G級[銀賞]嘉屋 翔太
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールでの演奏は昨年の全国決勝大会が初めてでした。1音目を弾いたその瞬間から、音がホールを巡って自分のもとへ帰ってくるのを感じ、心地よかったです。高音から低音まで偏りなく、理想の音楽を形作ることに集中できるホールだと感じています。
- Q:ショスタコーヴィチとの出会いや、今回の選曲にいたるまでの過程について教えてください。
- A:初めて聴いたショスタコーヴィチの作品は、CDに収録されていた交響曲第5番と組曲「黄金時代」でした。中学に入った頃に気に入ってよく聴いた覚えがありますが、二つとも今もとても好きな作品です。当時は「カッコいい」とか「面白い」ぐらいにしか感じることが出来ず、それ以上深く理解しようとはしませんでした。したくても出来なかったのかもしれません。
それが最近になって転機が訪れました。同門の門下生がレッスンで、今回の「プレリュードとフーガ」を弾いているのを聴き、先生にもやってみるよう勧めて頂いたのです。バッハに倣った堅い形式の中に、ショスタコーヴィチがどのような世界を映し出すのか、自分で体現してみたくなりました。
ショスタコーヴィチに取り組むことへの最後の一押しは、パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団の交響曲第7番でした。75分という大作ですが、一貫した強い信念を感じる作品です。生で聴いた衝撃が忘れられず、自分の手でもショスタコーヴィチの作品を手がけてみたいと強く感じたのです。
色々な作品を、ショスタコーヴィチが秘めた思いを読み解くことに配慮しつつ聴くうちに、独特の和声感や巧みなオーケストレーションに心惹かれるようになりました。
また、1949年作曲のオラトリオ「森の歌」の終曲にはフガートが用いられており、作品解釈の上で参考になります。た今回の「プレリュードとフーガ」はたった一台のピアノのための作品ですが、f、ff、fffが厳密に指示されており、見通しの良い演奏ができるよう指揮者の視点から書いてあるように感じられるのです。
ロシア音楽は独立した各声部によるポリフォニーが多く、各声部にはそれぞれ固有の歌があります。どの声部を取っても音楽として成り立つことが重要です。フーガはその最たるもので、全ての声部を感じて演奏できるよう意識しています。
ショスタコーヴィチという混乱の時代に生きた作曲家の作品を弾くにあたって、その背景にあるものをしっかりと見つめるのは欠かせないはずです。それと同時に、決して論理の破綻しない、矛盾のない構成を実現できるような作品解釈を心がけています。
16. 特級[グランプリ] 片山 柊
- 細川俊夫:エチュード III「書(カリグラフィー)、俳句、1つの線」、VI「歌、リート」
- ブラームス:ピアノソナタ第3番 へ短調 Op.5 より 終楽章
※チラシ掲載内容から演奏曲順が変更となりました。
- Q:第一生命ホールのステージ、または入賞者記念コンサートの舞台についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
- A:第一生命ホールは昨年、特級のセミファイナル・ファイナルで演奏した所縁の深い場所なので、再び演奏できることを嬉しく思います。またピティナの入賞者記念コンサートに初めて出演するので、どのような空気感を持った演奏会なのかなど、色々想像しながら臨みたいと思っています。
- Q:今回、両部で演奏される各曲について、出会いや選曲経緯、聴きどころを教えてください。
- A:ソロで演奏する曲の中でも細川俊夫さんの作品は最近多くの場所で演奏しています。現代の音楽は古典やロマン派の音楽と比較してしまうと響きが複雑でわかりにくいかもしれません。しかし、今やクラシックと呼ばれる音楽も作られたその当時にとっては全て現代の音楽であったことを忘れてはいけないと思います。なので演奏家がそれらを取り上げることはとても自然なことだと思いますし、日本で生まれ育った私たちが日本で生まれた良い音楽を多くの人々に広められたらと思い選びました。
室内楽で演奏するプーランクは、最近管楽器の方々と一緒に演奏する機会が多く、その中でもプーランクのオーボエソナタに取り組みより一層木管の音色が好きになったので今回機会をいただきその延長で他の曲ができないかと考え、選びました。
※ご予約受付は終了しました。3/25(日)12:00より会場にて当日券をお求めください。
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