親学レクチャー 2009年度開催記録

2009年度終了講座

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宮崎 2010年2月21日(日) 14:45~16:30
子育てに音楽を ~子どもの豊かな成長のために~
レクチャー
  • 子どもの成長を導く、「体験」の積み重ね
    「子どもの時に体験したことが、子どもの時に手にいれたものが今の僕を作っている。」(イチロー)
    親である私達もいろいろな感動体験を通して育てられてきました。子どもたちにもピアノを通してソロ演奏だけでなく、先生、お友だち、他の楽器やコンチェルト等のアンサンブルを通して感動体験を共有し心と心のつながり、刺激を与えあい、親子の会話も明るく弾ませたいものです。この感動体験のつみ重ねこそ達成感、充実感、次への意欲の源となり夢となり将来のアイディアを生み出すヒントにも繋がります。アンサンブル教育は音楽と人間作りに最適です。
  • 伸びる子どもを育てる家庭のあり方、親の言葉掛けの提案 ほか
    親は子供にとって人生最初の先生であることを常に意識下におき、「我が家」の子育てポリシーを築きましょう。親は子どもをサポートし才能を花開かせるコーチとして子どもの自立を見守りたいものです。そのためにも言葉かけは大切な要素です。言葉一つで自信を持って輝く子供になったり、用心深くなったり、いろいろな反応を見せてくれる子供たちです。親が子に残してあげられる最高のもの、それは「子どもが喜ぶ言葉のプレゼント」親も育つチャンスです。
講師
江崎光世先生(レクチャー)
鈴木弘尚さん(ピアノ)
コンサート曲目
ベートーヴェン:エリーゼのために
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」 より
ラフマニノフ:プレリュード「鐘」 他
会場 : メディキット県民文化センター演劇ホール
チケット : 一般・会員 1,000円  学生(高校生以下)500円
問合せ先 : ピティナ宮崎サンサンステーション宮崎支部

関連HP:「親が変われば子どもも変わる」~親学のすすめ

広島 2010年2月6日(土) 14:30~16:30
音楽好きの子どもに育てる 「家庭」のあり方とは?
レクチャー
  • ピアノを学ぶ子どもの、年齢に応じた親の付き合い方
    何でも好奇心旺盛な「幼児期」、大切な基本が身につく「学童期」、先生や周りの友人の影響を受けやすく精神的にも大きく成長する「中学生以降」。各成長段階で、親がとるべき対応とは?
  • ピアノ教育の現場で 「保護者」 に切にお願いしたいこと
    学校や塾など忙しい日常生活の中で、焦りがでて、きつく命令したり、叱ったりしてしまいがち。しかし、ちょっとした工夫によって、意欲がわき、積極性がでるなど、子どもは見違えるように変わってくるのです。子どもの能力は計り知れず、それをうまく引き出し開花させるのは、まわりの大人です。
  • ピアノの魅力 そして 音楽の素晴らしさ
    ピアノは、その人の心をすべて表してしまう、不思議な楽器です。私は生徒達にいつもこう言っています。「普段の生活態度が、全てそのままピアノの音に出ます」と。そして、言葉で語らずとも通じ合え、その人にしか出せない響きで人を魅了します。
講師
 根津栄子先生(レクチャー)
根津理恵子さん(ピアノ)
コンサート曲目
【ショパン生誕200年、パデレフスキ生誕150年を記念して】
パデレフスキ:メロディー
ショパン:
即興曲第1番、幻想即興曲
小犬のワルツ、スケルツォ第3番
ノクターン嬰ハ短調 遺作
会場 : 広島ゲバントホール
チケット : 一般・会員 1,000円  学生(高校生以下)500円
問合せ先 : ピティナ広島メイプルステーション広島中央支部
仙台 2009年11月23日(月・祝) 14:00~16:00
乳幼児からの音楽教育-聴覚と音環境の視点から-
レクチャー
  • 0~12歳までの音楽表現と聴力の成長
    私たち大人は日々何気なく音楽を楽しんでいますが、子どもはどのように音楽を聴いているのでしょうか?最近の学際的研究で、赤ちゃんの持つ音楽聴取や表現に関する素晴らしい能力が明らかになっています。このレクチャーでは最先端の研究成果から、子どもの持つ力を再確認していただきます。
  • 家庭の中での音楽環境作りは?
    7~8ヵ月の赤ちゃんが、モーツァルトのソナタの一部を2週間にわたって記憶できることが報告され、子どもを取り巻く音楽環境がその後の人生に大きな意味を持つ可能性が明らかになってきています。そして、赤ちゃんは文化を問わず生得的に、両親の歌いかけを好んで聴く特性を持っていることも分かってきました。でも先ず大切なことは、子どもにとって自分が「大好きな人が楽しんでいる」姿を見せることなのです。その理由は、このレクチャーでお示しいたしましょう。
講師
志村洋子 志村洋子先生(レクチャー)
埼玉大学教育学部教授(乳幼児教育講座)  博士(教育学) 
日本赤ちゃん学会副理事長

大内裕子(Sop.)

高橋明浩(Tp)

庄司美知子(Pf)
コンサート・曲目
作詞 北原白秋/作曲 山田耕筰:かやの木山
作詞 高野辰之/作曲 岡野貞一:ふるさと
作詞 清水かつら/作曲 弘田竜太郎:叱られて
プッチーニ:オペラ「ジャニスキッキ」より『私の愛しいお父様』
J・クラーク:トランペットヴォランタリー ほか
会場 : 仙台イズミティ21 小ホール
チケット : 一般・会員 1,000円  学生(高校生以下)500円
問合せ先 : 仙台Michiステーション仙台おりひめステーション
◆ 関連リポート:「仙台親学レクチャー&コンサート」出演者対談
  最新の研究でわかってきた、乳幼児の豊かな可能性。そこから見えてくる子どもとの接し方とは。
講師インタビュー

「仙台親学レクチャー&コンサート」出演者対談

講師インタビュー 最新の研究でわかってきた、乳幼児の豊かな可能性。 そこから見えてくる子どもとの接し方とは。
音楽を学ぶ子供たちの保護者&指導者に贈る親学コンサート。来る11月23日に乳幼児教育の第一人者である志村洋子先生(埼玉大学教育学部教授・日本赤ちゃん学会副理事長/写真左)をお迎えして、仙台で開催します。そこで、当日ピアノ演奏でご出演をされる庄司美知子先生仙台michiステーション/写真右)より、志村先生にインタビューをしていただきました。
子どもをとりまく環境への理解
─ 志村先生のご経歴に、皆さん大変興味をもたれているようです。まず、乳幼児教育研究の第一人者としてご活躍されていらっしゃいますが、現在はどのようなご研究をされていらっしゃるのでしょうか?
 私は乳幼児期の子どもの音楽教育、その中でも乳幼児の音声発達や歌唱行動についての研究をしていまして、大学では保育内容5領域(小・中学校での教科にあたるもの)の「表現」の授業を担当しています。この領域「表現」は、平成元年の幼稚園教育要領の改訂で、それまでの6領域のうち「絵画製作」と「音楽リズム」、ごっこ遊び、踊りや身体表現などの表現活動が再編制され創出されたものです。この改訂の背景には、子どもの発達の捉え方・子どもを見る視点が大きく変わってきた事が背景にあります。
 でも、「音楽リズム」ということばを御覧になって、音楽を専門にされている方は「なぜ"音楽ハーモニー"とか"音楽メロディ"ではなく、音楽とリズムがなぜついているのだろう」と不思議に思われることでしょう。ご存知のように、小さい子どもの日々の姿には「リズム」が豊かに表出されています。まだことばを話せない喃語(なんご)期の赤ちゃんでも、音楽にあわせて足をバタバタ動かしたり、お母さんの膝の上でぴょんぴょん弾んだりしますよね。こうした姿から、リズムこそが生活の中で子どもから出てくる音楽の基盤として捉えられ、幼児教育の中でもリズムを優先して育むことが目指されてきたのです。
 平成元年以降は、子どもの表現について多角度から見て、子どもの音楽的表現を受けとめ、さらにその表現を展開させていくかかわりを現場の教員は求められるようになりました。つまりこのことは、子どもが音楽を受け止めるだけの存在ではなく、すでに音楽的に表現できる人であるという発達の姿を示しています。われわれ大学の教員の仕事も、学生に音楽そのものを教え込むのでなく、子どもから出てくるさまざまな表現に気づかせて、その中から音楽的な要素を受けとめる力を養成すること、遊びの中で子どもと一緒に音楽を展開させていく力を育てることになりました。
oyagaku_091023_p02.jpg  昨年は、「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」の一部が改訂され、子ども一人ひとりの姿に寄り添い、更にはその子どもの発達の過程を視野に入れ教師がかかわるというように、「一人ひとり」の子どもの姿を大切に見ることがさらに望まれています。ピアノを教えていらっしゃる先生方も、子どもが多くの時間を過ごしている家庭や幼稚園・保育園、小学校でどのような目標で用意された音楽教材に接し、音楽環境のなかで過ごしているかについて、考えて頂ければ有難いと思っています。
表現者である乳幼児
─ 志村先生が、このような分野のご研究をされた背景は、何だったのでしょうか?
 私がこの分野で研究をしてきた背景についてお話しますと、私は声楽を専攻しまして、声の音色がどのように感情で変化するものか、自分の歌声を通して歌唱表現の試行錯誤をしていました。そうした中で、ある時、幼稚園児の子どもの歌声を聴く機会があり、その一人ひとりの歌声の感情性の豊かさ、声そのものの美しさに驚いたことがありました。特別な教育をしている幼稚園ではなかったので、もちろん怒鳴って歌う子も大勢いましたが...。その幼稚園と関わる中で、半年間一クラスの「歌のおばさん」をさせてもらえることになり、みんなで一緒に歌う時間を繰り返す中で、集団で歌うことを繰り返すだけでも、幼児の声の出る範囲は広がり、怒鳴らなくなり、感情表現も豊かに変容することを確かめることができました。
 その後、子どもの歌声の研究を続ける中で、分析対象がどんどん年齢が低くなり、赤ちゃんの声の研究に行き着きます。研究を始めた当初は「音声の感情情報」についての研究は殆ど行われておらず、盛んに研究がされるようになったのは20年前くらいでしょうか。これはコンピュータの進化のおかげですね。それまでは音声解析の方法が十分確立されておらず、分析のしようがなかったのです。
 近年、研究が進んでわかってきたことで興味深いのは、「赤ちゃんは歌っている」ということです。...と言うと皆さん「赤ちゃんが歌うんですか?」と驚かれますが、詳細に観察してみますと乳児期の後半になると、繰り返しの多い喃語が出てくるのに併せて、音楽的なメッセージ性を含んでいると思われる発声、歌っているように聴こえる発声が出てくるのです。つまり音楽的な能力というのは、単に子どもが「聴く」ことに留まらず、プリミティブながらも「表出」する面もあるということです。先ほどの幼児教育の「表現」のように、子どもから出てきたものを、もっとしっかり見ようというのが私のスタンスです。
 赤ちゃんの「となえことば」的な喃語"ナンナンナンナンナンナン..."、「いつまで続くんだろう?」という発声の中に、"ナンナンナン・、ナンナンナン・"、と、「あれ、今のは4拍子にきこえるね?1拍休みが入ってる!」というような声が出てくるのです。
表現を受けとめ発展させてあげる
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─ なるほど。生まれたばかりの段階で、すでに、「表現をする」という力や欲求があるわけなのですね。
 赤ちゃんがさまざまな声を出し始めると、お母さん方は"ナンナンナン・"の休みの所に相槌を打つようになります。"ナンナンナン"のすぐあとに「ウン」と声をかけるんですね。すると"ナンナンナン「ウン」 ナンナンナン「ウン」"  |♪♪♪フ|♪♪♪フ| という具合に、童謡の一部分を連想できるメロディックな流れができてきます。そうすると、お母さんは知っている曲を歌いかけたりもして、どんどん赤ちゃんの発声は活発になり、やりとりが続きます。
 こうした姿を見ていますと、音楽というのは一人では成り立たないという事に気づかされます。私自身、ずっと歌ってきて感じることですが、ピアニストとのやりとりだけでなく、聴衆一人ひとりとコミュニケーションする事で音楽表現は成り立つということです。
 赤ちゃんが気持ちよくご機嫌で声を出したとき、タイミングよく「そうだね、それでいいよ」と肯定のイントネーションで声をかけてくれる。私が自分のメロディに反応してくれる聴衆がいるから楽しく歌えるように、赤ちゃんも多分「ウン」って声かけしてくれるお母さんがいてこそ、励みになってどんどん声を出していくのだと思います。子どもに音楽を聴かせようと考えたとき、「何を聴かせたら情操教育によいか?」とか「どんな曲だと脳が活性化しますか?」等と効果を求め、教え込もうとしてしまいがちな現代ですが、それは一昔前の領域「音楽リズム」の発想と同じです。
 また、最近の赤ちゃん研究で、赤ちゃん自身がその時がどういったシチュエーションなのかにあわせて、どんなテンポでどんな雰囲気で歌ってほしいか選別することがわかってきました。子守唄は低い声でゆっくりと、遊び歌はテンポを早くして高い声で、と。赤ちゃんが音楽にこんなに敏感だったのと吃驚されるでしょう。
 赤ちゃん自身は1曲丸々歌えるわけではなく、一曲通して歌えるようになるには4歳まで待たなければなりません。例えば、團先生作曲の「ぞうさん」で、「ぞーうさん」と歌いかけると、1歳半~2歳児は「・・・ォサン」と最後のところを一緒にうたいます。また「おーはなが長いのね」と歌いかけると、子どもは「・・・ネー」と、子ども自身が覚えられる範囲を声にして表現します。こうした表現が示しているのは、足りない部分を補う、いわば歌の「拡充模倣」は小さな子どもにとって一番大事な音楽環境だと思います。
レッスンの場でできること
─ ピアノ指導をしている私たちが、特に心掛けておくべきことは、どのようなことでしょうか?
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 親・保護者が補いきれないことをサポートしていただきたいということです。例えば、よいところを見つけてまず褒めてあげるとか、子どもの弾くメロディに先生が歌をつけて一緒に歌ってくださるとか、レッスンの場で自分の音楽表現に自信が持て、有能感を感じる体験をすることが、特に小さい子どもには重要な気がします。また、レッスンに親・保護者を巻き込むのも効果的ですね。親が実際に弾いたり叩いたりすると意外と難しかったりして、「私はできないけどうちの子はこんな事ができるんだ」と子どもを見直す良いチャンスです。家庭でも褒める材料を見つけてもらうという意味でも、保護者を巻き込むのは大事です。
 2歳・3歳の子どもにとって、自分が「表現したい音楽」を正しく表すことは難しいものです。是非お願いしたいのは、子どもの表現力を削がないためにも、指導の前提となる子どもの発達についての知識を持っていただきたいことです。子どもに接した経験が少ない先生は、発達段階を解説したビデオなどをご覧になってもよいでしょう。そうした理解に立った上で、2歳だからこれ、3歳だからこれ、というのではなくて、その子らしい表現を見つけていくという、一人一人に寄り添ったまなざしを注いでいただきたいと思います。
─ ありがとうございました。11月23日仙台での親学レクチャー、楽しみにしております。

京都 2009年11月16日(月) 10:00~12:00
「子育ての中に音楽を」-情緒と感性をはぐくむために-
レクチャー
  • 音楽とのコミュニケーションを通して、
    豊かさを提案

    音楽の魅力・コミュニケーションの素晴らしさを、体験談から お話いたします。
  • 音楽は全ての学習につながる
    ピアノ学習は情操教育の一つと位置づけられています。人間的豊かさを求める教育であり、時間をかけて身につけていくものです。そこでピアノと子育てと学習面をリンクさせた子育て法をご紹介いたします。
講師
小倉郁子先生(レクチャー・朗読)
松田紗依先生(ピアノ・作曲)
朗読コンサート
スイミー、フレデリック ほか
朗読とピアノのコラボレーションを体験いただき、音と言語の響きの影響力の深さを感じていただきます。
会場 : メルパルク京都・7階スタジオ2
チケット : 一般・会員 1,000円  学生(高校生以下)500円
問合せ先 : 京都アトリエステーション京都支部
三河 2009年5月3日(日) 10:00~12:00

【音楽好きの子どもに育てる 「家庭」のあり方とは?】 当日のレポートはこちら

  • ピアノを学ぶ子どもの、年齢に応じた親の付き合い方
  • ピアノ教育の現場で 「保護者」 に切にお願いしたいこと ほか
  • ピアノ:ショパンの名曲より
根津栄子先生(レクチャー)/ 西川潤子さん(ピアノ)
会場 : 刈谷市産業振興センター
実施事務局 : ピティナ三河支部
開催レポート

日本財団助成事業「親学レクチャー&コンサート」第1弾

 ピティナ三河支部恒例の春の講座として、今年は「親学レクチャー&トークコンサート」を開催しました。(2009年5月3日(日)刈谷市産業振興センター/日本財団助成事業
 レクチャーは、ピアニストの母親でもある根津栄子先生、トークコンサートをピティナ特級グランプリの西川潤子先生にお願いしました。

 根津先生は、娘さんや生徒さんでの体験談を交えて、「怒りたくなっても怒らない。こうやってみようかと話しかけ、命令しない」と親御さんにアドバイスされました。
 先生が優しいお顔をされているのは、怒らないからなのでしょうか。「そこはピアノだって言ってるでしょッ!」ってフォルテシモで言っているお母さんには、少々耳が痛い言葉ですが、演奏も親子関係も良くなりそうですから、ここはひとつ頑張って、実生活から実践してみるとよさそうです。  また、根津先生はもちろんのこと、娘さんや生徒さんも、計画表を書いて時間を有効に使っていらっしゃるそうです。毎日お庭のお手入れから、食事の支度もきちんとして、お仕事もしっかりしていらっしゃる先生は、本当にすごいです。 綺麗にお手入れされたお庭に四季折々のお花が咲き、白いレースのカーテンのお部屋からはピアノの音色が響いてくる。(防音されていて聞こえないかもしれませんが)・・・なんて素敵な風景でしょう。 私はふと、たった1ヶ月の夏休みの計画表も守れなかった事を思い出し、私には出来ないなぁと気弱になってしまいました。

 西川先生は、大きな画用紙いっぱいに書かれたモーツアルトや白鳥の絵を見せながら、これから弾く曲の説明やお話をされました。 先生の優しい口調で、モーツァルトの好きだった食べ物や、お母さんやお姉さんの名前、お父さんの職業など、絵を見ながらお話をききますと、形となって頭に残り、想像が広がっていきます。  バッハを弾く時は、大聖堂で弾いているようにと「主よ人の望みの喜びを」から始まり、「キラキラ星変奏曲」など演奏していただきました。 そしてゴトフスキー編曲の「白鳥」や「小犬のワルツ」は、皆がよく知っている曲だけに、編曲の面白さがよく分かって楽しむことができました。  原曲より音が多いのに、静かに広がる優雅さを表されていたり、本来しっとり演奏されるところがキラキラしていたりして、西川先生の優しい息遣いが伝わってきます。

 指導者とお母さん、そして子供達が、三位一体となって学べた機会となりました。あっという間の2時間で、それぞれに「もっと聴きたい!」という思いが残りました。 先生方、ありがとうございました。

(三河支部・ 柴垣公子)

【その他親学関連レクチャー】
東京 2009年9日27日(日) 13:30~15:00

【親が変われば子どもも変わる ~親学とは何か~】(ピティナ・ピアノ指導セミナー)

講師:高橋史朗先生
(一般財団法人 親学推進協会理事長、明星大学教授、玉川大学大学院)

会場 : 東邦音楽大学第一講堂(短大・附属高校舎)
チケット : 一般 3,500円  会員 3,000円
問合せ先 : ピティナ東京本部

関連HP:「親が変われば子どもも変わる」~親学のすすめ

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