ショパン物語

第162回 遺言

2010/04/09
ショパン物語 第162回 1、遺言

ショパンは苦痛が和らいだ時に、感謝と別れの言葉を口にし、遺言した。(10月1 6日に遺言がされたという説もある。)
作品はできるだけ完璧なものを、と考えていたショパンは、未刊の下書きの曲はすべ て焼却するようにと頼んだ。そして遺体を解剖し、心臓を取り出し祖国へ持っていっ て欲しい、葬儀では尊敬するモーツアルトのレクイエムを演奏してくれるようにと、 いうことであった。
心臓を取り出すという行為は、めずらしいことではなかったようで、ショパンの父二 コラも死んだ時は同じように心臓を取り出している。




林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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