ショパン物語

第085回 ルドヴィカ 帰る

2007/01/26
ショパン物語 第85回

1、ノアンの状況ショパンは姉夫婦をパリで見送った後、9月4日にまたノアンに帰ってきて、ソナタロ短調を仕上げ、それをパリの出版商に渡すため、また9月22日にノアンを出発しパリへ向かう。
パリでは、ロジエール嬢にお昼をご馳走してもらったり、ドラクロワとおしゃべりしたりして、27日にはまたノアンに戻ってくる予定であった。(シルヴィ・ドレーク=モワン著「ノアンのショパンとサンド」より)
ただし、小沼ますみ著「ショパンとサンド」では、まだこの時点ではソナタロ短調は仕上がっておらず、パリに出てきたのは、出版商との取引のことで、その後もノアンに戻ったショパンはソナタロ短調の作曲を続けた、と書かれている。そして、ノアンの生活が終わり、11月28日、サンドより一足先にショパンはパリに帰るのであった。サンドは家の仕事と原稿書きのため、ショパンより遅れて12月13日にパリに到着した。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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