ショパン物語

第055回 ノアンでの生活 

2005/12/01
ショパン物語 第55回

1、ノアンの館サンドが祖母から相続した部屋数20以上ある2階建ての瀟洒な建物であった。現在は博物館として保存されている。

2、ノアンでの診断サンドはさっそくショパンを幼馴染の医者パペ博士に診断してもらう。結果は「結核ではなく、慢性の咽頭炎」と診断された。
このような診断には、当時不治の病とされていた結核の病名を告げるのを憚ったからというのも考えられるが、当時の聴診器では結核特有の呼吸音を聞き逃してしまい、診断するのが難しかった可能性もあるとも言われている。

3、作曲「行進曲(葬送行進曲)を含む変ロ短調のソナタを今、書いている」という8月8日にフォンタナに宛てた手紙がある。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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