第044回 愛の始まり
2005/06/30
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2、短信小沼ますみ氏の著書「ショパンとサンド」には、サンドは「あなたを熱愛する人がいます」と書き、友人の女優マリー・ドルヴァルの「私もよ、私もよ、私もよ!」も書き添え、慎み深いショパンへの配慮を示した、とある。
ここからは推測であるが、もしも「私はあなたを熱愛しています」というストレートな表現は、ショパンは負担に感じたかもしれない。「私もよ、私もよ、私もよ!」という表現は、ほかの人も皆、ショパンを熱愛している、と示し、臆病なショパンの心の負担を和らげたのでは、と思う。
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1、愛の始まり1838年5月8日、キュスティーヌ侯爵の夜会で、見事な即興演奏したショパンに、サンドは完全に心を奪われたという。
それから2人の仲は急速に進んだらしく、この頃、ショパンは、サンドから初めて短信をもらう。この内容を、ショパンは大変気に入ったらしく、もらった短信をアルバムに貼り、生涯大切にしていたという。