ショパン物語

第037回 ジョルジュ・サンドとの出会い

2005/03/25
ショパン物語 第37回

1、出会いまでの過程ジョルジュ・サンドは、リストとその愛人のマリー・ダグー夫人と友人であった。
サンドはリストから、ショパンの天才ぶりを聞かされていて、ショパンに興味を持ち、会いたがっていたという。そこでマリー・ダグー夫人の催すサロンで、リストに手引されたショパンに会ったのだ。
「ノアンのショパンとサンド」(シルヴィ・ドレーグ=モワン著)によると、ショパンと出会った時はサンドは男装でもなく、葉巻もふかしていなかったらしい。それでもショパンには「あれで女なのか?」と不快に思われていたようである。ただ、そのショパンのあまりの不快ぶりに「やはりサンドは男装だったのでは」と推測する説もあるようなので、ショパンと出会った時、サンドがどのような姿だったか確定できない。(従ってマンガでは、男装にも見えるような黒い服を着せた)

2、サンドとのその後出会った当初は、サンドに好印象を抱けなかったショパンだが、芸術家仲間としてサロンで付き合う分には異存はなかったらしい。
その後、何度かサロンで顔を合わせる。
翌1837年1月にサンドはノアンに戻り、3月にはリストに、ショパンを誘ってノアンに来るように手紙を書く。が、ショパンはその招待に応じることなく、それから約1年間は疎遠になっていたという。

3、リストと愛人マリー・ダグー夫人リストと愛人マリー・ダグー夫人は一時パリを離れ、スイスで暮らしていた。サンドも招待され一時一緒に過ごしていたこともある。またサンドもノアンにリストとマリー・ダグー夫人を招待していたという。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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