<ピティナ50周年を振り返る>2010年代~海外交流編

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2016/10/14
ピティナ50年を振り返る
海外交流編
◆ 海外交流編
アジア初・ピアノ指導者ネットワーク誕生!

2013年、アジア初となるピアノ指導者ネットワークIFPSが発足した。ピティナが発起人となり、香港在住会員の篠原多雅子先生等が声かけを行い、9カ国16のピアノ指導者団体代表が集まり、香港にて発足会が行われた(311号p46-47)。2014年夏にはコンペ特級決勝・表彰式後に合わせてIFPSメンバーが来日し、表彰式後に会議が行われた。

海外とのルートを作るピティナ会員

音楽は世界共通。それが最も発揮されるのは、国際交流の場である。個人的に海外との関わりを深め、両者交流のステージをつくる会員も。「日本ベトナム・ピアノフェスティバル」音楽監督を務める樋口あゆ子さんは、ベトナムとの音楽交流を重ねた末に開催を実現。日・越の若手ピアニストを含む3名で両国7箇所で演奏した(294号p58-60)。またアジアの子供達を支援するチャリティーコンサート(瀬田敦子先生・320号p49)や、ミラノの国際コンクールとの関係を深めて東京予選の機会を設けるなど(黒田亜紀先生)、個人から始まる草の根交流が、CrossGivingなどを通じて支持と支援も得ながら、大きな潮流を創り出していく時代である。

海外への門戸開く提携コンクールも

ミラノ、オーストリア、アジア・・国際舞台を見据えた提携コンクールが増えてきた(320号p31)。国際コンクール東京予選という形で開催されるので、海外への道がぐっと近づいたのではないだろうか。

ピティナがショパン年2010記念レリーフ受賞

2010年にはショパン生誕200年となる記念年を迎え、ショパンの話題で大いに湧いた。同年秋に行われたショパン国際コンクール即日リポートは57万pvを記録、またピティナは「ショパン年2010記念レリーフ」を受賞した(291号p62-64)。また月刊ショパン誌とコラボレートし、ショパンのジャズ風アレンジ譜を誌上で発表、ピティナ・ホームページで音源公開した。

歴代グランプリやピティナっ子が主要国際コンクールで優勝!

ロン=ティボー国際コンクール優勝(田村響さん、2007年)、ジュネーブ国際コンクール優勝(萩原麻未さん、2010年)、リスト国際コンクール優勝(後藤正孝さん、2011年ユトレヒト)、クーパー国際コンクール優勝(山﨑亮汰さん・2016年)、リスト国際コンクール優勝(坂田知樹さん、2016年ブダペスト)、など、歴代のグランプリ受賞者やピティナっ子が相次いで主要国際コンクールで優秀な成績を収めた。これからもますますの活躍が期待される。

演奏や指導法だけでなく、海外の業界調査も進む

演奏や指導法だけでなく、大学カリキュラムや音楽業界のあり方なども、海外の先進事例から学ぶことも多い。アメリカの大学に音楽学科がある理由や、アメリカにおける民間芸術支援の実態調査など、調査が進んできた(308号p40-41)。

INDEX
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