2016年3月1日(火) 浜離宮朝日ホール小ホールにて、世界で活躍するピアニスト赤松林太郎先生を講師にお招きし、一般大学生向けのマスタークラスが開催されました。
トークコンサート
マスタークラス
熱心にメモを取る聴講生
成果発表会
懇親会
受講生の皆さんと
聴講生の皆さんも一緒に
オープニングは赤松先生のトークコンサート。
シューマン・スクリャービン・リスト・ファリャの4曲を演奏してくださり、圧巻の演奏に、開始早々会場は大きな興奮に包まれました。
マスタークラスは一般大学ピアノの会に所属する学生5名を受講生として行われました。受講曲はバッハ・ハイドン・ベートーヴェン・ブラームス・ドビュッシーという時代も曲想も様々なプログラム。1人30分という短い時間でしたが、指や腕の使い方、音色の変化などの基本的なことはもちろん、曲の時代背景や解釈の仕方、さらにはピアノやクラシック音楽の歴史にも触れ、楽しみながらも学びの多いマスタークラスとなりました。
聴講生は大学生が過半数でしたが、ピアノを趣味とする社会人や、グランミューズ指導を学びたいピアノ指導者も参加。それぞれが目的に合ったヒントを得ていました。
マスタークラス終了後に行われた成果発表では、それぞれがレッスンで吸収したことを反映させた演奏を熱演。どの受講生もレッスン前の演奏と比べて深みが増し、細かいところまで表現にこだわった演奏へと変化していました。
そして、全てのプログラム終了後、赤松先生から嬉しいサプライズがありました。「時間があれば最後に1曲弾こうと考えていたのですが、皆さんの発表を聴いてこの曲に決めました。」と、スクリャービン作曲「2つの左手のための小品」を披露。題名の通り左手のみでの演奏であるにも関わらず、両手で弾いているかのような音の厚みがあり、伴奏とメロディーの音色の違いや表現がダイレクトに伝わってきました。
懇親会では、赤松先生と受講生・聴講生が飲み物とお菓子を囲んで歓談しました。先生の気さくな人柄のおかげで、最初は緊張していた学生たちもすぐに打ち解けて盛り上がっていました。異なる大学の学生同士でコミュニケーションをとったり、赤松先生へ質問をしたり、音楽について深く語ったりと最後まで有意義な時間となりました。
rep:須藤晴香