【今月のムジカノーヴァ】考えよう!ピアノ教育界活性化

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2014/12/19
今月のムジカノーヴァ
2015年1月号
◎特集:考えよう!ピアノ教育界活性化
対談 福田成康×杉山由美子 ピアノ教育界の未来は明るい!
全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)専務理事と教育ジャーナリストによる特別対談。ピアノ教育界の未来を予測しつつ、各々の豊富な経験をもとにピアノ指導の新たな可能性を提示します。
ここで特別にムジカノーヴァ1月号誌面より一部抜粋して、内容をご紹介!
ブーム到来!?祖父母と孫による連弾
杉山
音楽のある生活っていいですよね。でも、クラシックのコンサートに行くと、少し不安になるんです、お客さんが中高年ばかりで。
福田
そうですね。例えば発表会だと、家族はその子が本番に向けて努力してきた過程を目の当たりにしているので、すごく感動があると思うんです。最初はあんなにたどたどしく弾いていたのに、親子喧嘩もしたけれど、頑張ってこの日を迎えた・・・みたいな。でも、聴衆の大半はその過程を知らないで演奏を聴くので、上手に演奏しても「うまい子ね」で終わってしまいやすい。過程を見せて共感してもらう仕組みを作ることも、今の時代では必要なのかもしれませんね。
杉山
そうかもしれません。
子どもの成長には、家族の応援がとても重要なんですね。でも最近は、情報を集めて評判のいい教室を捜し出して、1時間もかけて車で送り迎えする、というお母さんが増えているんです。その時間に、むしろ演奏を聞いてあげたり一緒に練習したりするほうが、ずっといいのではと思うことがあります。
今は少子高齢化社会ですから、おばあちゃんと一緒に子どもたちがピアノを弾く、というのもいいですね。
福田
それ、やってみたいと思っているんですよ。今、50代の方たちが、もうあと5年もすると、お孫さんがピアノを習う年齢になるんですね。この世代には、子どものころピアノをやっていた人がすごく多い。だからお孫さんとの連弾で、ぜひピアノに復帰してもらいたいですね。孫と一緒に連弾できることは、絶対大きな喜びになると思います。
⇒続きはムジカノーヴァ1月号をご覧ください
異分野とのさらなるコラボレーションを!(村上 隆)
演奏活動と並んで長年にわたり後進の指導にあたる筆者。自身が常務理事を務める日本ピアノ教育連盟の取り組みに触れながら、ピアノ教育界で実現したい異分野とのコラボレーションについて綴ります。
Interview マイケル・スペンサー 音楽は、すばらしい"学び"のツール
元英国ロイヤル・オペラ・ハウス教育部長で、世界各地でクラシック音楽教育のさまざまなプログラムを実施するマイケル・スペンサー氏が、音楽で子どもたちに何を教えるか、彼らを取り巻く環境の変化も見据えながら語ります。
ICTを活用し生活の中での自主的な学びを促進(深見友紀子)
筆者は京都女子大学教授で、ピアノ教室も主宰。音楽学習の方法や音楽教育へのICT(情報通信技術)の活用という日頃の研究テーマを踏まえ、これからのピアノ教室のありかたについて提案します。
◎今月の1曲:ギロック 手品師
[今月の1曲 連動企画]
音楽ミュージアム 第4回
ジャズの街、ニューオリンズ~ピアノ教師・ギロックが過ごした街~(湯浅玲子)
「今月の1曲」に関連する絵や写真を掲載し、作曲家の生涯や作品の時代背景など、幅広い知識を提供する「ふりがな」付き「読み物教材」。今月号では、ギロックがニューオリンズに住んでいた時期にオープンした有名なジャズホールの写真を掲載しています。
音楽の始まり(西岡信雄)
新しい年の始まり。ところで音楽は、いつ? どんなふうに始まったのでしょう? 浜松市楽器博物館名誉館長で、音楽人類学者である筆者による、ピアノ教室の生徒さんに向けた誌上講座です。
誌上講座① アナリーゼ
違いを楽しめる人になろう(西尾 洋)
作曲家で、著書『応用楽典 楽譜の向こう側』でお馴染みの筆者が、今回は和音記号を使わずに楽譜を読む方法を紹介! ギロックの《手品師》を使って、楽譜の中の同じものと違うものを整理しながら、それらを演奏へとつなげていきます。
誌上講座② 指導法
ストーリーやキャラクターのイメージをはっきり持とう(小原 孝)
ギロック作品のレコーディングも多い人気ピアニストの筆者が、「今月の1曲」を録音したときの自身の演奏アイディアを披露。その他、楽譜の改訂によって変更や訂正が生じた楽曲も紹介します。
今月の1曲 練習課題① ソルフェージュ(高橋千佳子)
「今月の1曲」の演奏をより豊かなものにするために、「手品師の不思議さ」を表す要素に注目したソルフェージュ課題です。
今月の1曲 練習課題② エチュード(永瀬まゆみ)
「今月の1曲」を演奏する際に必要となるテクニックを身につけるためのエチュード集。今月号では、テクニックで問題となりやすい箇所の練習とともに、楽曲の内容理解へと繋がる練習課題も紹介しています。
◎1月号に紙面掲載されたピティナ会員 (敬称略)
福田成康(専務理事) 【特集】対談 福田成康×杉山由美子 ピアノ教育界の未来は明るい!
村上隆(正会員) 【特集】異分野とのさらなるコラボレーションを!
西尾洋(指導会員) 【今月の1曲】誌上講座①  アナリーゼ 違いを楽しめる人になろう
小原孝(正会員) 【今月の1曲】誌上講座②  指導法 ストーリーやキャラクターのイメージをはっきり持とう
永瀬まゆみ(正会員) 【今月の1曲】練習課題② エチュード
今野万実(指導会員) 小物楽器を使ったアンサンブルでレッスン効果を高める
石井なをみ(正会員) 【楽譜調査室】調査1:まるごと1冊調査
▼ 連載執筆
江口文子(正会員) 音の歳時記/ピアノの先生コミュニティ訪問
中嶋恵美子(指導会員) 知っておきたい!幼児の特性
山本美芽(指導会員) ムジカ図書館
安倍美穂(正会員) 音の宝石箱

◎ピティナ会員ムジカノーヴァ定期購読会員数推移
  • 2014年11月末時点703名
◎リニューアルについて

10月号より、一部内容がリニューアルされました。新たに毎号「今月の1曲」としてひとつの作品が取り上げられ、その曲をレッスンや学習する際に役立つ情報・教材が掲載されています。今後はバロック・古典・ロマン・近現代の順に選曲されていく予定。定期購読で取り揃えて、ひとつの曲を様々な角度から追及する引き出しを増やしてみてはいかがでしょうか?
リニューアルについて詳細はこちら(10月号)

◎「今月のムジカノーヴァ」バックナンバー

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