去る1月16日、ムジカノーヴァ定期購読会員とムジカノーヴァ編集長を交えた懇談会を開催しました。ピティナ会員対象にムジカノーヴァ定期購読特典を開始して1年が経過し、日頃ムジカノーヴァを購読されている方は、どのように活用し、何を思い、今後のムジカノーヴァにどのようなことを期待されているのでしょうか。活発な意見交換がなされた、懇談会出席者の声をレポートします。
また、「私はこうやって活用をしている!こんな要望がある!」といった、ムジカノーヴァに対するあなたの声も是非お寄せください。意見をお送りいただいた方全員に、発表会のプログラム等にもピッタリな、ムジカノーヴァ表紙イラスト(2010年2月号)のオリジナル画像データを差し上げます。
ムジカノーヴァはまだB5版サイズだった頃から何十年も購読しており、過去のものはなかなか処分できず、バックナンバーの収納場所に困るくらい長年ムジカノーヴァの進化を見てきました。毎月手元にムジカノーヴァが届くと、表紙のイラストや、巻末の教材、新刊情報に至るまで、1ページごとに様々な思いが溢れてきます。
例えば1月号(2014年)を手にとってみると、まず巻末付録の轟千尋先生が作られた「楽譜に隠されたヒント」シートは、まさに毎回の私のセミナーでお話している内容がそのまま載っていて、セミナーを受講される方にも購入をお勧めしたいくらいです。何度もお話していることでも、改めて活字になっていることで、自分自身の整理にもなりますね。
また新刊情報の欄からは、「ブルグミュラー25の不思議」という本を発見し、発表会で佐々木邦雄先生に編曲していただいたブルグミュラーの親子連弾を取り入れたことを思い出していました。保護者自身が子どもの頃にピアノを習い、社会に出て、子育てをして、自分の子どもと連弾をするという歴史を積み重ねた世相の変化に感動しました。
『ピアノ教育も人も、時代と共に進化する』―ムジカノーヴァの毎月の誌面で「活字」に至るまでの、ピアノ教育の歴史や編集部のご苦労に感じ入り、これからもピアノ指導者や生徒に寄り添って進化を続ける雑誌であって欲しいと願っています。
私のレッスン室では、待合室にムジカノーヴァを含めて3種類の音楽雑誌を置いているのですが、子ども達が一番に手にとるのがムジカノーヴァです。ムジカノーヴァは表紙がきれいで、カラーの写真やイラストもあって、子どもにも取っ付きやすく、情操が育まれると思いますね。また巻末のドリルや楽譜も人気で、毎週のように希望の生徒にレンタルしていて、いつも私が読むのが一番最後になってしまうほどです(笑)。
生徒がムジカノーヴァに興味を示してくれることで、ムジカノーヴァを媒介として生徒とコミュニケーションをとるのに役立っています。さらに、生徒にとっては練習の目標の立て方や、保護者にとっては先生に直接聞きづらい悩み事などを特集した記事も盛り込まれていくと、これからもっとコミュニケーションツールとしての役割が大きくなっていくかもしれませんね。
現代は、インターネットが普及してメールでのやりとりが多くなっていますが、その分コミュニケーションの希薄さを感じてしまうことも多々あります。温かみの感じられる「音楽情報誌」を通して、生徒や保護者と直接会って、同じものを見ながら会話できることは、コミュニケーションを育む上で、とても大切なことだなと感じます。
今回のムジカノーヴァ懇談会でも、実際に制作されている編集長のお話を直に聞くことができたり、ムジカノーヴァを様々に活用されている先生と直接意見交換できたことは、ムジカノーヴァをより身近に感じるだけでなく、自分自身の中でも色々な気づきが生まれ、「生のコミュニケーション」の素晴らしさを改めて実感する機会となりました。
ムジカノーヴァの購読を始めたのは、一昨年の秋にピティナで定期購読が開始されたのがきっかけです。それまでも、存在は知っていましたが、普段雑誌をあまり読まないこともあって、手に取る事がありませんでした。購入に出向かずとも毎月手元に届くということ、また、ピティナからの購入で割引が受けられることから、購読を始めてみることにしました。
購読を始めて一年あまり、初回から感じていた読みづらさから抜け出せずにいたところへ、今回の懇談会の案内が届きました。懇談会に参加してみて、その読みづらさの理由は「内容の分散化」にあるようでした。しかしその裏には「指導者、子ども、初級~上級など、様々な対象やレベルの内容を広く取り入れていく」といった編集部の制作方針があったのです。参加された先生方は、その点をとてもご理解されています。ムジカノーヴァを雑誌としてのみでなく、お教室のツールとして活用されている姿には、大きな刺激を受けました。この気付きから私なりの活用方法が見出せると、更なる色合いがレッスンに生まれるのではないかと感じています。
そして、例えば、月刊誌という特徴を生かし、レッスンに欠かせないツール(出席表・レッスンカレンダー・マス目塗り絵など)が季節に合わせたイラスト付きでシリーズ掲載されたり、子ども達に需要のあるアニメ・ポピュラー音楽を学ぶための記事なども増えてくると、より一般的なレッスン現場に近づき、活用方法の広がる雑誌になるのではないかと、今後のムジカノーヴァに期待しています。
今回の懇談会は、雑誌定期購読に関わる方たちが、どんな気持ちをもって挑んでいるのかを知る、とても貴重な経験になりました。ムジカノーヴァの編集部の方々が紙面に対して抱く思いや、ピティナが定期購読を始めるに至った思いなどを聞いた時は、感動ものでした。 私なりに考えをもって参加した懇談会でしたが、ただただ自分の未熟さを痛感する時間でもあったと思います。しかし、それは1つの大きな経験となりましたし、皆さんのお話を拝聴した結果、自分の考えに広がりが得られたのは、間違いありません。このような機会を頂戴でき、大変感謝しております。
- 内海淳子先生(神奈川県・指導会員)
- 大嶋早苗先生(栃木県・正会員)
- 高間はるみ先生(千葉県・指導会員)
- 原明美先生(埼玉県・指導会員)
- 松下恵子先生(東京都・正会員)
- 松永由里先生(神奈川県・正会員)
- 松本峰子先生(神奈川県・指導会員)
- 森村佳世子先生(東京都・指導会員)
定期購読者の皆様との懇談会は、今回が初めてでした。メールやハガキなど、文字でご感想やご意見などをいただく機会はあっても、お顔を見ながらお話しする場は少ないので、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。
ご参加くださった皆様から「ムジカノーヴァ」との関わり方を具体的に教えていただき、また、皆様の疑問にお答えする機会を与えられ、何より、素晴らしいご提案をたくさん頂戴して、2014年を前向きにスタートすることができました。厳しいご指摘であっても、"応援していますよ"という優しいお気持ちが感じられたことは、今、私どもの大きな励みとなっております。
福田成康専務理事が常々口にしておられる定期購読のメリットのひとつ――たとえ関心のないテーマであっても、雑誌が自動的に手元に届けられることによって、思いがけない出会い、気づきが得られる――をご実感いただけるように、これからも信頼できるソースとなる努力を続けてまいります。今回、明らかとなりました課題につきましては、迅速な解決を目指します。
ご参加、ご尽力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
- 表紙のイラストが毎号カラフルで綺麗。子ども達にも人気がある。
- 定期購読のきっかけは、「ピアノ指導者は音楽雑誌を新聞のように読むべき」という専務理事コラムだった。
- 定期購読は毎月手元に届くのが便利。その都度購入するとついつい買い忘れがあるが、いつでも手の届く所に、毎号揃っていることの大切さを感じている。
- 曲のイラスト・写真などを切り抜いてファイリングし、レッスンの時に見せて活用している。
- 定期購読は、1年で12ヶ月分持っているということが魅力。シリーズで活用でき、例えば巻末の作曲家カードを揃えて教室に掲示している。
- バッハのインヴェンション連載や、ショパンエチュード連載などは、ファイリングして中上級レッスンの際に活用している。レッスンを受けに行くと忘れてしまうことも、雑誌だと紙面に残るので良い。
- 巻末のすごろくは、大きく引き伸ばして活用している。
- 長く購読するとバックナンバーの収納場所に困るが、過去5年分は取り出しやすいところに置き、それ以前のものは奥へ仕舞うなど、新しいものを振り返り読みしやすいようにしている。
- 記事内容が幅広く読みやすいが、もう少し深い内容まで突っ込んだ記事になっても良いかなと思う。
- 楽典の問題が入っていて、どこかに提出すると採点やフィードバックをしてもらえると、大人の生徒さんや中学生などにも、学びやすくなるのではないか。
- 次に続く内容だと次号に期待が持てるので、一人の先生と生徒を追いかけていくレッスン連載など、シリーズ的に追っていく内容があるとワクワクするのではないか。
- メソッドの時代による変化を紹介してほしい。
- 記事を切り抜きたい時に、裏側のページが切り取っても差し支えないものだと有難い。
- バックナンバーの記事検索が(インターネットで)出来ると良い。
- バックナンバーで買えないものもあるので、時々読者から人気の高かった特集など、アンコール掲載してほしい。
- 読者と編集部の双方向のコミュニケーションが取れると良い。
- 生徒分も先生がまとめてお得に買えると良い。
- 合唱コンクールの伴奏など、学校現場に役立つ記事が欲しい。
- 曲の理解に役立つカラー写真や図などは、ある程度まとめて本として出版していただきたい。
- バックナンバーが閲覧できるような場所があると良い。
- 何歳で何が出来るかといった児童発達心理の専門家による記事が欲しい。
- 読者同士、読者と編集部が双方向にコミュニケーション出来る、インターネット上の良質なコミュニティがあると良い。
- パソコンやタブレットで見られる電子版の記事で、ブックマークなど出来ると良い。
- 巻末の楽譜は、本が閉じやすく使いづらいので、外せた方が良い
あなたのムジカノーヴァ活用法、感想、今後への要望など、是非ご意見をお寄せください。ご意見をお送りいただいた方全員に、ムジカノーヴァ表紙イラスト(2010年2月号:右の画像→)のオリジナル画像データを差し上げます。パッと明るく可愛らしいピアノを中心に据えたイラストは、発表会のプログラムや、ピアノ教室の印刷物にピッタリです!
- イラストレーター 佐藤美穂子氏
- 表紙の文字が入っていないオリジナル画像データを差し上げます
- 年間定期購読料を10%割引
定価10,560円⇒会員価格9,504円(税込) ※消費税率変更に伴い、4/1以降に申込完了された場合の
会員価格は9,774円になります。何卒ご了承ください。
※web申込(申込書fax)とご入金の両方がそろって初めて
申込完了となります。 - 送料無料。毎月ご自宅までお届けします。
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ピティナ定期購読会員限定!
3月号(2/20発売)には、
コンペティション課題曲特集別冊付録つき
(課題曲特集別冊付録つきの3月号が届く申込締切は、1月末まで!)