今回ステップを開催する秦野は、音楽が盛んでな土地ありながら、ピティナのことがほとんど認知されていませんでした。
3年前から指導法研究会を個人的にはじめており、そこでの活動を通じて、約20人の先生方が共に学び、相談しあえる関係を築いてきました。ステーションでの活動は研究会の先生方に支えられています。
今回のステップは、秦野で有名な音楽祭と同じ会場での開催で、地元のお子さんにとって「憧れ」のホールです。また、ステップ説明会の開催や、近隣の学校、公民館、コンサートでのチラシ配布の積み重ねもあり、お陰様でホールを延長申請してもおさまらず満員となり、ステーション関係でない参加者も半数以上集まりました。
地元の音楽活動を活性化のため、当日の集客に向けて、地元誌への掲載依頼など引き続き取り組んで参ります。

今回の御所南ステップでは、世界三台ピアノと呼ばれる、スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと、３台のうち好きなピアノを当日選んで演奏する珍しいステップを開催しました。
また、当日のステップに関連して、ステップ前日にルイ・レーリンク先生によるレクチャーを開催。各楽器の特徴を紹介いただき、参加者に実際にピアノに触れる時間もご用意しました。
ステップ当日は参加者からもご好評いただき、中には3曲を1台ずつ代えて演奏される方もいらっしゃいました。
今後も、なかなか弾く機会のないメーカーのピアノを使うことも検討していきたいです。

私自身も含め、周りには子育てや介護などと並行してレッスンをされる方が多く、これまでなかなか定期的にイベントやセミナーを行う土壌が整っていませんでした。そうした中で、ステーションとして先生方と協力することで、ニーズの高かった「コンペ会場でのコンペ課題曲公開レッスン」を実現しました。ホール独特の響きを実感できたなど嬉しいお言葉を多くいただきました。
また、3月に開催したセミナーでは、「ママ友」をお誘いし、一緒に運営に入っていただくなど、一般の親御さんにも音楽に関心をもってもらえるような試みもしています。
この7月からは、定期的に勉強会を行う予定で、次回のセミナーでは、ピアノや音楽の関係者だけでなく一般の方も楽しんでもらえるような内容を取り上げたいです。

昨年より、ステーションと同じ母体で音の葉研究会を立ち上げ、「実践講座」と「アナリーゼ講座」毎月を実施しています。
「1人ではできない夢を実現させる」をスローガンにチラシ作成から広報まで、メンバーがチームとして取り組んでいます。
内容も、スタインウェイのピアノ構造セミナーや、黒田亜樹先生のトークつきのコンサート、マズルカをはじめとするヒストリカルダンスの舞踏セミナーなど、他ではみられないものを取り入れています。
メンバーは半数が県外の方で、福島や静岡から活動に参加される先生もいらっしゃいます。　まだ、設立1年程ですが、定期的なセミナーの積み重ねで、メンバーの先生方の成長がコンクールの結果などにも既にあらわれはじめています。