全米音楽指導者協会の年大会(MTNA National Conference)がニューヨークにて3月24日から28日まで開催され、ピティナ専務理事・福田成康氏が英語スピーチを行った。
大会4日目に行われた支部長会議にてMTNA会長より紹介を受けた福田専務理事は、まずPTNAの英語名はMTNAを参考にしたことや、これまで情報交換などを通して信頼関係を築いてきたことに触れた。さらに関係を一歩前進させるため、「両協会の活動理念には共通する部分が多い上、今回MTNAが米国人作曲家の作品を啓蒙していることをお伺いし、共感が深まりました。ぜひ将来、お互いの国の作品を弾き合う交歓演奏会を開催しましょう」と提案した。
また翌日はゲイリー・イングルMTNA事務局長との対談が行われた。まずピティナの活動報告として、東日本大震災後のチャリティ演奏活動の広がりや、今年新設された寄付プロジェクト「CrossGiving」を紹介した後、日米交歓演奏会開催に向けて話を進めた。イングル事務局長は「困難な状況下でもPTNAの皆さんが精力的に活動なさっていることを知り、感銘を受けました。交歓演奏会もぜひ前向きに検討していきましょう」と力強く応じた。同氏は現在ユネスコ傘下にあるInternational Music Councilの副会長を務めており、音楽を通じた国際交流を意欲的に進めている。
なお今年のMTNA年大会は5日間に渡りレクチャーやコンクール等が行われ、全米から2,400名を超える音楽指導者が集まった。来年はカリフォルニア州アナハイムのディズニーランドホテルで開催される。詳しいリポートはピティナ・ホームページにて4月下旬に公開予定。