小高国道から海
仮教室
まなかちゃんのママの伴奏で
東音ホールにて
福島県南相馬市から各地に避難中の吉津恭子先生(正会員)と生徒さんが、震災後初めて東音ホールにて再会しました。
―以下吉津先生からのお便り―
ピティナの会員の皆様
3月11日の東日本大震災で、原発から15キロの小高区に住んでいた私は、翌日には避難することを余儀なくされました。
生徒たちは全国散り散りになり、ピアノどころではなくなってしまいました。友達にも会えず、わがままも言えず。保護者も、私も、同じように、苦しんでおりました。
今回、ピティナのご好意で、巣鴨の東音ホールをお貸しいただきました。
急でしたので、保護者がお母さんコーラスに入っている生徒に限り、東京に集まりました。震災当日以来でしたので、子どもたちは夜中まで、はしゃいでおりました。
これを機会に、生徒たちは近くのピアノ教室で指導していただくことになり、何とか気持ちの切り替えが出来ています。他の生徒にも、同じような機会を作り、年内には、弾ける曲を持ち寄り、発表会をしたいと考えています。
全国の皆さん、被災地のために、数々のご支援有難う御座います。
私の家は、近隣の家もろとも、津波で床下浸水になりました。スタインウエイD型・他2台を家に残してきました。いつ家が倒れるか心配で、毎晩38度の熱を出しておりました。
このたび、皆様のご支援の甲斐あって、ピアノを搬出することが出来ました。今は倉庫に入っていますので、ピアノの無い生活のままですが、お陰様で「いつかそのうち」と前向きに考えられるようになりました。私のこの前例に従って、ピアノの先生方が、ピアノを搬出することができるようになりました。これも全て、ピティナを通じて、たくさんの方々に応援いただいた結果と感謝しています。
全国の皆様、子どもたちの笑顔を見てください。
そしてこれを見て、まだ連絡が取れない私のお弟子さん、連絡を下さい。
吉津恭子