当協会副会長の中山靖子先生(東京芸大名誉教授)が、この度「ピアノ演奏法の基本」というご本を音楽之友社から出版されました。この本は、先生が長年にわたって門下生のために書き留められたメモ、あるいはかつてピティナで行って頂いた際の講座のレジュメなど、膨大な資料の中から先生のお考えのエッセンスをまとめたものです。中には専門的に必要な事柄も含まれていますが、専門を目指すごく一部の方々向けのものではなく、ピアノ学習の初期段階を終えられ、さらに深めていこうという方々とその指導者に向けてのメッセージです。下記目次内容をご覧頂くとお判りのように、決して新奇な方法や新説などではなく、ピアノを学習する上でどなたにも必要で、基本的な事柄が地道に淡々と述べられています。
ピティナではこちらの本を編集するにあたってのご協力をいたしましたが、中でも先生の門下生でもあり、またピティナの正会員でもいらっしゃる金井玲子先生、砂原悟先生には多大なご協力を頂きました、ここに厚く御礼申し上げます。
クロイツァー、ギーゼキングなどの名ピアニストの教えを受け、東京芸術大学、桐朋学園大学などで長年ピアノ教育に携わってきた筆者が、その経験の中から、「一番大切なこと」にしぼって書いた次世代へのメッセージがこの本です。
中山先生は、「まずひとつの美しい音」をイメージしなさい、と教えます。その美しい音の響きは、作曲家によって異なること、美しい音を感じさせることが、ピアノ教育の出発点であること、と書き進んでゆきます。
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・・・目次・・・
はじめに
第1章 美しい音のために
【ひとつの美しい音】
タッチの前/タッチの瞬間/タッチの後 【レガートとスタッカート】 レガート/スタッカート 【さまざまな奏法】 グループ5指運動/音階・半音階/アルペッジョ/分散和音/トリル/トレモロ/重音/特殊なレガート/跳躍/同音連打/グリッサンド/片手で複声部を弾く場合/ペダル 第2章 正しく演奏するために
【本質的な事柄について】
読譜/感情移入/暗譜/初見/練習方法 【ピアノを学ぶということ】 音楽的基礎教育/正しく美しい演奏をするために 附録:ピアノを学ぶ生徒の心得 第3章 ピアノ演奏法の伝統について
【私の師事した先生たち】
高折宮次先生/レオニード・クロイツァー先生/エリック・テーンベルク先生/ヴィンフリード・ヴォルフ先生/ワルター・ギーゼキング先生との出会い/ギーゼキング先生のレッスン/ギーゼキング先生のタッチ、ペダル/ギーゼキング先生との別れ/ギーゼキング先生の演奏/帰国後のこと──伝統と未来 |
こちらの本をピティナ会員の方には2割引の特別価格でお分けしております。
お申し込みおよびお支払は郵便局の振込用紙(青色印刷)をご利用下さい。
【送料】 | |
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1~4冊 | 400円 |
5~19冊 | 900円 |
20冊以上 | 無料 |
数量、送料(右表ご参照下さい)、振込金額合計を記入して下さい。
Amazon.co.jpでもお求めになれます。(Amazonでは会員割引はございません)
こちらの本を素材とした講座が8月に朝日カルチャーセンターにて開催されます。(講師:砂原悟先生)
こちらの募集は5月19日から(講座に関するお問い合わせは 03-3344-1998)を予定しておりますが、日程・会場は以下の通りです。
日 時 | 2009年8月29日 土曜日 13:00~14:30 |
場 所 | 新宿住友ビル7階 朝日カルチャーセンター新宿 |
ホームページ | http://www.asahiculture-shinjuku.com/ |
また同様にピアノ学習のために、下記ピティナ正会員の先生のご著書も出ておりま す。こちらはAmazon.co.jp他各書店等でお求め頂けます。
演奏と指導のハンドブック ソアレスのピアノ講座-音の世界- クラウディオ ソアレス (著)
ヤマハミュージックメディア/価格: ¥1,785 (税込)
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明解ピアノ上達法 川染 雅嗣 (著)
ショパン/価格: ¥1,575 (税込)
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