6月20日～25日米国ユタ州ソルトレイクシティで開かれたジーナ・バックアゥワー国際コンクール　ヤングアーティスト部門において、前山仁美さんが6位に入賞した。前山さんは2004年度G級金賞を受賞、今春高校を卒業したばかり。
今回は、東京やNYを含むオーディションとCD審査で選ばれた、各国の精鋭39名が第一次予選にエントリー、2次予選まで全員に演奏するチャンスが与えられた。2次終了後に決勝進出者6名が告げられ、前山さんが見事ファイナリストの一人に選ばれた。実力が拮抗した決勝では、いずれも聴き応えのある演奏が続いたが、結果は以下のようになった。

1位　Kuok-Wai LIO （香港）
2位　Lukas GENIUSAS （ロシア）
3位　Christina NAUGHTON （米国）
4位　Zuo ZHANG （中国）
5位　Alessandro DELJAVAN （イタリア）
6位　Hitomi MAEYAMA （日本）

予選（一次・二次）では一切選抜をせず、全員合計約1時間分のプログラムを弾くのが、このコンクールの最大の特徴。同コンクール主宰のポール・ポライ博士によれば、「若い才能に少しでも多くのチャンスを与えるため、数年前よりヤングアーティスト部門にこの審査方式を取り入れた」そうで、今では導入を検討している他の国際コンクールもあるそうだ。
来年は4年に一度のアーティスト部門（19歳～32歳）が開催予定、その行方に注目したい。