身近に感じる努力
2012/08/03
オリンピック女子卓球の3位決定戦は、日本人初の銅メダルをかけた歴史的一戦でした。残念ながら石川佳純さんの負けでしたが、終盤戦になっても顔色を変えずに戦い切ったことに感銘を受けました。卓球というスポーツがまだ19才の彼女の精神力を鍛え上げたのです。
ピアノでも、コンペティションの特級セミファイナル・ファイナルともなれば、演奏時間は約90分間にも及びます。参加者には10代の人が入ることも珍しくありませんが、途中大きなミスがあってもそこに気をとられることなく、最後まで弾き切らねばなりません。卓球選手と同様に強い精神力が必要です。
オリンピック選手や優れたピアニストを「自分とは違う人」と考えてしまいがちですが、少しでも身近に感じる努力をすることで、自らを鍛えることができると思います。特級の決勝は今年も第一生命ホールで開催します。演奏者を背中越しに見るような気持ちで聴いてみてはいかがでしょうか。ただ遠くに眺めるのとは別の感動が生まれると思います。
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