もう７年も前のことですが、既に浜松国際ピアノコンクールの優勝者となっていたアレキサンダー・ガブリリュクさんが来日し、ピティナの「徹底研究シリーズ」に出演してもらったことがあります。速い動きの中で隅々まで完璧にコントロールされているショパン・エチュードに衝撃を覚えました。

ガブリリュクさんには、その当時ピティナのコンペＧ級金賞を受賞していた関本昌平さんと、ラフマニノフ組曲２番（２台ピアノ）を共演して頂きました。そのことは関本さんにとって大いなる刺激だったようです。同年夏にはピティナ特級グランプリと福田靖子賞のダブル受賞、秋には浜松国際コンクール４位入賞と、竜が天に昇るごとくの成長を果たしたのです。

この度ステップでは、松本あすかさん、伊賀あゆみさんというお２人のアドバイザーに、参加者と共演して頂く企画をしてみました。これを機会に音楽観が変わるくらいの刺激を受ける方がいらっしゃれば幸いです。