インターネット小売大手アマゾン・ドットコムでは、キンドル（端末）向けの電子書籍が、ハードカバー書籍の販売数量を超えたそうです。書籍を情報獲得の手段とだけ捉えるなら、紙製の本は、もはや資源の無駄使いと言われてしまう時代なのかもしれません。

しかし、本というモノには情報価値を超えた何かが含まれていると思います。例えば、旅行の思い出として買ったお土産を「機能が優れている」という点だけで評価することはありません。

ピティナでは、特級グランプリの梅村知世さんを表紙とした結果特集号を発行しました。約250ページの誌面には、参加者ほぼ全員の名前が掲載され、のべ約４万人の努力が詰まっています。

出場者も指導者の方も、毎年出される結果特集号を本棚に揃えれば、ご自分の努力の足跡を形あるものとして、手元に置くことになるのではないかと思います。