選曲という自己表現
2010/03/26
ピティナ・ピアノコンペティションA2-F級やデュオ部門の出場者が弾くのは課題曲です。数曲の選択肢はありますが、決められた範囲で、演奏表現を磨く場です。
いっぽう入賞者記念コンサートでは、演奏時間による制限はあるものの、何を弾くかは基本的に自由です。自己表現の幅を広げる良い機会といえます。
多くの入賞者が、コンクールの時より難しく、また舞台栄えする華やかな曲を弾く傾向があります。そんな中、今回のコンサートではバッハの平均律を弾いた方が印象的で、個性的な選曲もまた、コンサートの彩りであると思いました。
今回このように感じたのは、ピティナ入賞者記念コンサートが、「上手」でも「派手」でも目立たないくらい、ハイレベルになったということでもあります。ご本人、そして日頃サポートされている指導者や保護者の皆さんの努力や工夫に敬意を表します。
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