「保守本流」としての特級
2009/08/07
ピティナ・ピアノコンペティションでは、B級の予選参加者数が一番多く約8,000人です。C級、D級とレベルが上がるにつれ参加者は減り、特級は全国で約80人です。
しかし特級には出なくとも、多くの子供たちは、音楽との関わりがなくなっている訳ではありません。中学生になってコンペ出場は止めても、ポピュラーのピアノ曲でステップに参加し続けたり、音楽的基礎力を活かして吹奏楽部で活躍したり、音大受験を前に声楽に転向したりと実に多様です。
それらの新しい進路は、「保守本流」を徹底して教育される中でエネルギーが充満し、爆発する過程で見えてくるものだと思います。
ピアノを習わせている保護者の方々はお子さんに、ピティナにおける「保守本流」の頂点ともいえる特級を、ぜひ見せてあげて欲しいです。田村響さんのようなピアニストにはならなくても、きっと、自分なりの道を見つける力がつくと思います。
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