タイムプレッシャーで磨かれるピアノ指導者

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2009/05/22

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先日、「指導実技デモンストレーション」が行われました。指導者検定の審査をされている先生方が、検定と全く同じ条件下、舞台上で指導をするというものです。初めて会う生徒さんを相手に、制限時間は初中級では10分です。時間が来ればベルが鳴り強制終了です。

各先生は、10分とは思えない内容の濃さでレッスンをなさいました。先生の一人に「日頃も、あの調子で1時間レッスンなさるのですか」と聞いてみると「もちろん。それが1日7時間なのでくたくたよ。1人1時間でどこまで教えられるかに掛けているから。レッスンの中ですぐにできないことは自宅でやってもらうよう、生徒さんには必ずビデオを撮らせるの」というご返事でした。

脳科学者の茂木健一郎さんによると、制限時間を設けて仕事や勉強することが脳を活性化するのだそうです。人気のあるピアノの先生は、この「タイムプレッシャー」によってますます磨かれるものなのだと思いました。

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