他人の期待が促す成長
2008/03/28
先の日曜日、ピティナ入賞者記念コンサートを聴きに行きました。
私は、特級グランプリ尾崎君の演奏は、彼が子供の頃から、何度も聴いてきました。すると「今日の尾崎君の演奏」はどうだろう、という聴き方ができます。尾崎君の成長度合いや、その日選んだ曲との相性を感じられます。また、彼の忙しいスケジュールを知っていますから、そのような中で次々と新しい曲を仕上げている様子を、感心しながら聴ける楽しさもあります。
一方、自分にとって初めて聴く子は「D級銀賞」、「B級金賞」といった情報を大いに頼って聴くことになります。すると、「さすがは金賞受賞者、銀賞の子と一味違うな」や「○級金賞の子、一つ上の級と違いが分からないほど上手だな」などという感想を持つことになります。一般社会では、このような見方をされる機会は多いでしょう。「○○大学卒だから、これくらいはできるだろう」や「警察官だから、正義感が強いだろう」といった肩書きに対する期待です。
今回、ピティナ本部主催の入賞者記念コンサートに出演した子達は、地元では、他の誰よりも上手に弾くだろうという期待を背負って弾くことになります。人に期待される立場になるよう努力し、その期待に応えるように自分を磨くことで、人はどんどん成長することができると思います。
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