「正しい」音楽を教える

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2008/03/07

クラシック音楽を演奏することは、「作曲家の意図を再現すること」という考え方があります。ある曲における「作曲家の意図」とは、多くの人が時代考証やアナリーゼを行うことによって定説化するものです。その定説に基づいて目標を定めることができるので、クラシック音楽が教育に適しているのだと思います。

その教育、たとえば、小学校の「国語」とは、ある集団において共通に定義された言語を習うことです。これは他者との高度なコミュニケーションには必要なことですね。「算数」を勉強すると、論理的なものの考え方が鍛えられ、同時に「正しい答え」を導き出す習慣や志向が得られます。このように、教育によって社会で生きるために必要な知識や考え方が身につくわけです。

音楽も、支離滅裂で良いわけではなく、理解し、演奏するための共通な言葉と、そこへ至る方法論があります。指導者の方々は、ぜひ自らアナリーゼをし、作曲家の先生が行ったアナリーゼなどと比較しながら、より「正しい」と思われる音楽作りをして、教育に臨んで頂きたいと思います。

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