嵐野英彦先生の功績と構想
2007/12/07
作曲家でピティナ理事の嵐野英彦先生が、文部科学省より社会教育功労賞を授与されました。
嵐野先生が滋賀大学に勤務されていた頃、「今、忙しいのでもう少しお待ち下さい。大学を退職したらピティナの力になれると思いますから。」とおっしゃっていたのを憶えています。約10年が経ち、その言葉の通りとなりました。
嵐野先生が委員長として推進してきた新曲課題曲募集事業は応募数が10倍に増え、2006年度には162曲が集まりました。対象級も、特級だけでなくA2級からデュオ部門にまで拡大しています。2007年度には、C級の近現代において石田祥子『スクランブル交差点』がカバレフスキーと肩を並べるほどの選曲率になり、E級の日下部満三『小さな葛藤』はラヴェルやグラナドスを超えトップの選曲率になったのです。もはや、邦人作品がコンクールやピアノ学習を振興する力を持つようになったと言っても過言ではありません。
社会教育功労賞の表彰式のあと、「将来、ピティナ・ピアノコンペティションで上位入賞した人が、新曲課題曲を作曲する時代が来て欲しい。」と構想を語っていらっしゃいました。嵐野先生の挑戦は、まだまだ続きそうです。
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