耳で弾く

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2006/12/01

ピティナ・ピアノフェスティバル
今日は、フランツ・モア氏の講演を聞きました。

ホロヴィッツが使っていたピアノをステージに運び込んで、フランツ・モア氏が当時の調律を再現しました。そのピアノは、鍵盤が軽く調整しているのが、特徴だそうです。

セミナー終了後、許可を得て弾いてみたのですが、私には、巣鴨にあるスタインウェイピアノと違いが分かりませんでした。それもそのはず、打鍵の重さは、ホロヴィッツのピアノも47gで、通常のスタインウェイと同じだというのです。

つまり、鍵盤の軽さというのは、物理的な重量を指す言葉ではなく、出てくる音との対比で感じる心理的なものだったのです。ピアニストが、「耳で弾く」からこそ出てくる表現なのだと納得しました。

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