- 第一生命ホール (アクセス)
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自由席 一般1,500円 会員・中央区民1,000円 学生500円 - 途中入退場可
- 聴衆賞投票なし
- 中央区民割引:東京都中央区在住または在勤の方
- 第一生命ホール (アクセス)
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指定席 一般3,000円 会員・中央区民2,500円 学生2,000円 自由席 一般2,500円 会員・中央区民2,000円 学生1,500円 - 中央区民割引:東京都中央区在住または在勤の方
毎年、セミファイナリスト7名が50分のソロリサイタルに命を燃やし、ファイナリスト4名がプロのオーケストラと一期一会の奇跡を生み出す「特級」。忘れがたい夏を彩ってきた歴代の特級ファイナリストたちに、<わたしたちの夏>を振り返っていただくとともに、今年の特級への応援メッセージをいただきました。
第一生命ホールでのコンチェルトから早3年!月日の流れは速いものです。昔からピティナの「特級」には憧れがあり、自分があの舞台で弾くことなど想像も出来ませんでしたが、2011年にセミファイナルまで進み、2012年にはファイナルの舞台で演奏させて頂きました。一度目のセミファイナルでは、ただただここまで進んだことによる嬉しさを爆発させた演奏をしてしまいましたが、二度目は聴衆の皆様と音楽を分かち合いたいという思いを持って弾くことが出来ました。とても幸せな経験、思い出です!
毎年7人のセミファイナル進出者、そしてその中からまた4人のファイナリストが選ばれます。その全員がそれぞれの思いを持ち、聴いてくださる方々に音楽を届けようとするあのステージには、これからを担うピアニストの情熱が詰まっています!是非音楽を楽しみに、そして出演者の応援に駆け付けてください!
5年前の夏、特級ファイナルの本番の時、ホールのドアが開き一歩舞台へ出た瞬間、満席のお客様が大きな拍手で温かく迎え入れてくれたことを今でも鮮明に覚えています。緊張や不安で押しつぶされそうだった私をふっと後押しして、勇気を与えてくれました。
思い返せば、A1級を初めて受けた日から特級ファイナルの日まで、長い道のりを歩んできた私にとって、幼い頃から憧れていた特級の舞台での演奏は、私にとって集大成でもあり、また新たな人生の扉が開いた瞬間でもありました。そのような特別な時に、多くのお客様の応援や励ましの言葉をかけて下さったことは、私にとって宝物となっています。
2015年はどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか。是非8月23日に第一生命ホールに足を運び、ファイナリストの演奏、そして音楽への熱い想いを感じるとともに、未来のピアニストを応援してみませんか?
私は特級に3回チャレンジしてきましたが、それぞれ当時に考えていたこと、悩んでいたことなどが様々で、1回1回とても思い入れのあるコンペティションでした。初めて受けたときは何もわからなくて、セミファイナルでは何とか60分弾けるようにする!という程度のものでしたが当時の私にとっては難しく苦労したのを覚えています(笑)。
特級という大きな舞台で経験したこと学んだことはとても大きく、その後のコンペティションやこれからの勉強に役立つことばかりでした。自分の力不足で思うような演奏にならず落ち込むことも多々ありましたが、聴衆の皆さんのあたたかい応援や、のちにいただいたメッセージには本当に励まされ救われました。今年の特級でも聴衆の皆さん一人一人の応援をどうぞよろしくお願いします!
3歳の時からピティナに参加し続けていた私にとって、特級はずっと憧れの舞台でした。1度目の参加は高校生の時だったのですが、全く余裕がなく目の前のステージを一つ一つこなしていくのがやっとでした。特にセミファイナルで演奏した邦人作品は悔いの残るものになってしまい、次に挑戦する時は邦人作品と協奏曲のことを必ず念頭に置いて準備をしようと思ったのを覚えています。
4年のブランクを経て参加した2度目の特級。念願だった特級ファイナルの舞台で大好きなラヴェルの協奏曲を演奏出来ることになり、前日の夜は楽しみで眠れませんでした。コンクールだということを忘れてしまうほど、思いきり自由に演奏させて下さった岩村力先生とオーケストラの皆さんに、心から感謝しています。そして、演奏後の温かい拍手とBravoの声は何よりも嬉しく、音楽家としての喜びを味わえるのは聴いて下さる方々の支えがあってこそなのだと改めて感じました。
今年もまた、特級ファイナルの舞台をかけた競演が始まります!是非、多くの方に直接会場に足を運んで頂きたいです。
特級に参加することは僕の小さい頃から夢でした。
2010年から2014年まで毎年(計5回)参加させていただきました。セミファイナル、ファイナルは普段とは異なる雰囲気で大変緊張しましたが、自分にとって貴重であり、素晴らしい経験でした。特に特級では「ピアノ」ではなく、「音楽」や「芸術」の存在を自分の中で再確認できたことがとても大きかったように思います。普段の生活でどのように音楽と接するか、美術館や大自然など他の芸術に触れて音楽にどのように還元できるのか、などピアノを弾くことだけにとどまらず、今までと少し違った角度で勉強を進めたことがよかったように感じます。
それともう一つ思うところは周りの方への感謝です。ファイナル進出が決まった時、今までどれだけ多くの方にお世話になっただろう...と思いました。ピアノは舞台では1人ですが、それまでに本当に多くの周りの方の厚いサポートがあってこそだと実感し、それは絶対に忘れてはいけないことです。
オーケストラとの共演は誰しもが憧れていると思います。僕は2014年ファイナルが初めてのオーケストラとの共演でした。ファイナルではセミファイナルからの時間が限られており、その間で演奏するのは自分にとって容易なことではありませんでしたが、満席の場内から聴衆の方が素晴らしい雰囲気を作って下さり、弾き終えた瞬間は感無量でした。今でも鮮明に記憶しております。演奏に関して色々な反省点がありますが、僕の長い音楽の人生においてこれが終着点ではないので現時点でオーケストラと共演できたことが何より大きな財産になり、今後に繋がっていくと思います。
「特級」は国際コンクール並みのレパートリーとタフな精神力が大切です。弾き手はまさに命がけです。彼らの演奏から音楽的な要素はもちろん、人間味や生き方、魂をも感じられる素晴らしい機会だと思います。是非会場に足を運んでいただき、臨場感満載で味わっていただきたいと思います。
私は特級ファイナルに2度出場させて頂き、奇しくも両方とも銅賞だったのですが、それぞれが全く異なる内容で、しかし、どちらもが思い出深く、非常に有意義な経験となりました。
最初は高校生のときで、当時は、協奏曲とソロを1日で弾かなければなりませんでした。
午前の協奏曲が不完全燃焼に終わり、師のクラウディオ・ソアレス先生にこっ酷く叱られ、しかし、そのお陰でどこか開き直れたのか、午後のソロは良い気持ちの流れのなか弾くことが出来ました。今思えば、これが人前で演奏する意味を考えるきっかけになったのかもしれません。
2度目は、それから8年後、大学院生となり、その間の研鑽や経験等を通して、自分自身が求める音楽家像に対して、プログラミング、演奏スタイルをはじめ、より意識的になりました。
特級の各ラウンドにおいて、特にセミファイナルは、演奏家として「こうありたい」という理想を提示するのにうってつけの舞台のように思います。ゆえに、そういった演奏を1日中聴くことでも演奏芸術の可能性を堪能できるでしょうし、時には、弾き手のこだわりとともに、未知なる作品との素晴らしい出会いもあるかもしれません!
私が特級を受けたのは高3の夏でした。1時間のソロ+協奏曲というプログラムは当時経験がなく、二次からファイナルまで辛い3週間でしたが、聴いて下さる方や自分の先生方、それに二次予選直後に亡くなった、誰よりも熱く私のピアノを応援してくれていた祖父に「顔向けできない演奏は出来ない」という思いで乗り切ったことを覚えています。
ファイナルでは、舞台に上がった瞬間に感じたお客さんの温かい空気に救われました。緊張がほぐれ、皆さんにもっと良い音、素敵な瞬間を届けよう、と前向きな気持ちになれたのです。よく演奏家は聴衆と対話しなければならないと言いますが、私にとって人生で初めてその事を意識し、「聴衆の力」を実感した舞台というのは、この特級ファイナルの場でした。
ぜひ今年の特級ファイナルにご来場頂き、ファイナリストたちにエールを送ってください。その力を糧として、より素晴らしい演奏で応えて下さるはずです。
僕が特級に出場したのは院2の夏。とにかく苦労した思い出しかありませんが、赤裸々に当時を振り返ってみたいと思います。
1次、2次と通過し、セミに残った時点で、情けないことにセミで弾く予定のバッハ平均律、邦人課題、ファイナルのラフマニノフピアノ協奏曲2番を全くさらっていませんでした(協奏曲の2、3楽章は本当に白紙でした)。「これはまずい!しかも先生は夏休みでモスクワ!レッスンがない!」と相当焦りましたが、逆にこれは自身の限界に挑めるチャンスでは、と考え方を切り替え、自力でセミとファイナルのプログラムを仕上げることに決めました。本番までの約2週間、睡眠時間を削ってひたすら楽譜と向き合い、ファイナルに残った時は本当に嬉しかったです。ファイナルでは指揮の岩村力先生のあたたかいサポートもあり、達成感の残る演奏をすることができました。こんな綱渡り状態で挑んだ特級でしたが、結果的に銅賞を頂くことができ、苦労して良かったと今では思ってます。
今年もまた、懸命に準備して臨むセミファイナリスト・ファイナリストの方々に、聴衆の皆様のあたたかいエールをお願いします!
今年もまたコンペティション、そして特級ファイナルの夏がやってきました。会場には、年々リピーターが増え、「いよいよコンペの締めくくり!」という熱気と緊張感、そして聴衆賞投票でお客様も参加できる高揚感がみなぎっています。毎年のように会場に足を運んでくださるピアノ指導者・学習者の皆さんに「見どころ・聞きどころ」を伺いました。
全国大会の演奏を聴きに行くようになり10年が過ぎました。
セミファイナルで演奏された方が数日後にコンチェルトを演奏されます。
それも一晩に4曲を聴けるとても贅沢な特級ファイナルは私にとって3月に課題曲が発表されてからのひとつの区切りになっています。
日頃は小さな生徒さんを指導することが多いですがレッスンに応用できることもあり、少しでも生の演奏を聴きたいと思っています。
会場で聴くと、各演奏者の音色、空気感、オーケストラとの一体感などを肌で感じるとことができます。
今後ますます活躍される若いピアニストの演奏を楽しみにしております。
特級ファイナルは、毎年、コンペ締めくくり恒例イベントとして、仲間の先生方と楽しみに聴かせていただいています。
一夜で4曲のコンチェルト競演はとても濃厚です。同じオーケストラなのに演奏者によってホールに響く音楽がまったく違って聞こえ、とても面白いです。個性豊かな熱演と、それをあたたかくサポートする指揮者とオーケストラに引き込まれます。結果発表までの間、わくわくしながら仲間内で感想を話し合えるのも醍醐味のひとつです。
リサイタル形式になっているセミファイナルでは、多彩な曲目、演奏、音色の違いなど出演者ごとに発見があります。また、ファイナルに先立ち開催されておりましたコンチェルト講座では、演奏曲やコンチェルトの知識、聴きどころなどを学んだ上でファイナルを聴くことができるので、とても深い勉強をさせていただきました。
私の先生が、以前特級ファイナルに進出されたのを応援に行ったのがきっかけで、以降毎年聴きにいくようにしています。ファイナルでの演奏はどれも素晴らしいですが、私が特に印象深かったのは、阪田知樹さん(2011)江夏真理奈さん(2012)、そして昨年のグランプリ山崎亮汰さんの演奏です。あの様な大舞台に立つことは、どんなに上手に弾ける自信があっても体が震えるほど怖いものだと思います。けれど、その緊張感も利用して演奏者自身がこころから音を楽しんで、聴衆も身体全体がそれに巻き込まれていくようなとても不思議な感覚になりました。本当のピアニストになるには、テクニックや音楽性はもちろん、そういう力も必要なのだ、と気付かされました。
昨年のファイナルも、みなさん本当に素晴らしく、中川真耶加さんのプロコフィエフは女性の身体からあんなパワフルな音が飛び出すのかと、また、梅田智也さんの演奏はベートーヴェンのどっしり構えた雰囲気が男性らしくかっこいいなと感動しました。
オーケストラを聴くことは自分の音楽を豊かにする為に欠かせないことだと、毎年特級ファイナルを聴くたびに実感しています。ピアノソロでも、作曲家はピアノの音だけをイメージしてかいている訳でなく、演奏する私たちが、ここはヴァイオリン、このフレーズはフルートが弾いたら綺麗だろうな、などと譜面から読み取って想像して、様々な楽器を頭の中で組み合わせて曲を作ることで、一人だけで弾いてもとても立体的で楽しい演奏になるのだろうと思うようになりました。
ファイナルでは自分が最も素晴らしいと思った演奏者に聴衆賞を投票する権利が1人1人に与えられていますから、グランプリ、銀賞、銅賞とは別に、誰の演奏が一番聴衆のこころを鷲掴みにしたのかも、興味深く楽しみにしています。