入賞者のその後:日比谷支部入賞者記念コンサートに南杏佳さんがゲスト出演
南杏佳さんがゲスト出演
12月21日には、南杏佳さんが日比谷支部の入賞者記念コンサートのゲストとして「光が丘IMAクラシックコンサート」に出演されました。その模様をお届けします。
12月21日、日比谷支部として初めての入賞者記念コンサートを開催し、そのゲスト出演として南杏佳さんを招聘、支部所属の練馬光が丘ステーション主催の「光が丘IMAクラシックコンサート」第13回としてご出演いただきました。
当日は午前より日比谷支部主催の「入賞者記念コンサート」を開催し、園児から大人まで20組の方々が演奏を披露しました。2部は「ひいらぎ飾ろう」の連弾で始まり、クリスマスムードを盛り上げました。
その後、特級グランプリの南杏佳さんにご登場いただき、出演者達との記念撮影の後、特別に1曲クリスマスプレゼントをしていただきました。舞台上で出演者達が間近で聴ける素敵な時間となりました。「こんなに近くで囲まれて弾いたのは初めて!」と南さんにとっても新鮮な経験となりました。
15時からの南さんのコンサートでは、ベートーヴェンのソナタからのリストの甘美な「回想」、そしてその至高の極みから突き落とすかのような「死の舞踏」と、全く違う世界を旅させていただきました。
一音一音に魂を込めた演奏に、会場は子どもから大人まで固唾を飲んで見守るかのように聴き入りました。
キッズ企画の質問コーナーでは、4名の小学生からの質問、さらには会場の大人の方からの質問にも丁寧に、そしてにこやかに答えて下さり、憧れのピアニストのお話に皆さんうなずいていました。
「特に思い出に残るピアノは?」の質問には、「やっぱりあのファイナルのサントリーホール!特別でした」とのこと。その他にも「ピアノを弾いている時には何を考えていますか?」「脱力の仕方は?」といったものから「鍵盤のふたの反射を使いますか?」「あんこ派?チョコ派?」などのユニークな質問も。
最後にアンコールでキース・ジャレットの「Over the rainbow」を演奏して下さり、南さんの住むアメリカのジャズのエッセンスも味わえる、幸せな時間を過ごさせていただきました。
終演後ホワイエにてサイン会が行われました。南さんはとっても気さくに皆さんにお声掛け下さり、来場された方々が、笑顔で目をキラキラ輝かせている様子が伝わって来ました。
レポート◎日比谷支部/練馬光が丘ステーション 鎌田裕子
グランプリ受賞後2度目の帰国、1発目は光が丘IMAホールでのコンサートでした。支部の方々の温かい支えがあって、本番まで有意義に過ごすことができました。共演者の皆様にも「ファイナル会場で聴いてました」や「展覧会の絵感動しました」とお声がけいただき、改めてこの賞の重み、影響の深さを実感する機会となりました。
今回のプログラムは、以前勉強していた作品を中心に、新しい曲を加えて構成しました。もちろん反省点や改善点もありますが、再び取り組んだ作品では自分の成長を感じ、新たに作品の美しさを発見することもできました。このような経験はとても貴重だったと思います。
リストの「死の舞踏」は、2013年に特級グランプリを受賞された浦山瑠衣さん(私の憧れ)が二次予選で演奏されたのをきっかけに勉強を始めた作品です。終演後のサイン会では、「私もいつか『死の舞踏』を弾いてみたいです」と言ってくれる子どもたちがいて、かつて私が憧れていたように、こうして憧れを受け継いでもらえるような存在になりたいと感じました。
南杏佳
撮影:藤原りえこ
派遣公演のお問い合わせは、クラウドファンディング担当(tokkyu_project@piano.or.jp)までお願いいたします。
公演名 | 第48回ピティナ・ピアノコンペティション特級ガラコンサート 「ショパンとシューマン ふたりの天才」 |
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日時 | 2025.2.11(火・祝) 14:00 開演(13:30 開場) |
会場 | J:COM 浦安音楽ホール コンサートホール |
出演 | 南 杏佳(グランプリ)山本 悠流(銀賞)塩﨑 基央(銅賞)大山 桃暖(入選) |
チケット | 11/1~発売中 |