入賞者のその後:大阪・すばるホールにて特級褒賞公演:南杏佳ピアノ・リサイタルを開催
南杏佳ピアノ・リサイタル開催レポート
於:すばるホール(大阪府富田林市)
2025年1月19日(日)に、2024ピティナ・ピアノコンペティション特級褒賞公演「南杏佳ピアノ・リサイタル」を、大阪府富田林市すばるホールで開催しました。
公益財団法人富田林市文化振興事業団では、2021年から特級グランプリの褒賞公演を開催しており、2021年の野村友里愛さん、2022年の北村明日人さん、2023年の鈴木愛美さんに続き、今年度は南杏佳さんをお迎えしました。
南杏佳さんは、すばるホールが2010年から開催しているピアノ・リサイタルシリーズ「すばるイブニングコンサート」と「ピアノファンタジーVol.3」にご出演いただいたことのあるすばるホールゆかりのピアニストで、同シリーズから初の特級グランプリが誕生しました。今回はすばるホールでのデビューから10年の時を経ての凱旋公演となりました。
本公演では、リストの超絶技巧練習曲より「マゼッパ」、ショパンのノクターン第13番、ショパンの「小犬のワルツ」、リストのピアノ・ソナタロ短調を演奏してくださいました。息をのむような圧倒的な表現力と技術で深淵な音楽の世界に引き込んでくださいました。また、曲間には和やかなお話を交えてくださり、ご来場の皆様には終演まで余すことなく南さんの魅力を堪能していただきました。特級ブランプリとして更なるご活躍をお祈り申し上げます。
また、今回は2024ピティナ・ピアノコンペティションの各級において全国大会に出場した地元のジュニアピアニスト5組にオープニングを飾っていただき、終演後に当事業団から全国大会出場を称え賞状を授与させていただきました。これまでにも数々の特級入賞者が演奏してきたすばるホールのステージでの経験が、これからの成長の糧になりましたら幸いです。
本公演の開催にあたり、特級クラウドファンディングのご支援をいただきましたことを御礼申し上げます。
主催◎公益財団法人富田林市文化振興事業団
レポート◎ピティナ富田林すばるステーション 辻野文崇
8年ぶりの地元・大阪すばるホール様でのリサイタル。8年前は先生に「こんな状態で舞台に出ないで」とまで怒られるほど自分の不出来に泣いて帰った覚えがありますが、今回もお越しくださった先生に「素晴らしかった」とお声がけいただき、音楽で恩返しができた本番でした。
コンサート前半は地元の子供たちの演奏。もちろんお一人お一人の未来ある才能に感激しましたが、特に皆様が音色に対してこだわりを持って音楽をされている姿に感動しました。さらに、舞台裏で共演者の演奏を真剣に聴き、演奏後にはお互いに称え合う姿は、私が音楽をする上で最も大切にしている「人柄」の素晴らしさを感じ、私自身奮い立たされるものがありました。
自分の演奏においては、リストのソナタでようやく自分の求めていた一本の線が見え、ここ最近で特に満足できたものになりました。
受賞後大阪で演奏会をするのは2回目でしたが、前回お越しくださったお客様を数名お見受けしました。これからも「また聴きたい」と思ってもらえるような演奏家になりたいと強く思った本番でした。
南杏佳
派遣公演のお問い合わせは、クラウドファンディング担当(tokkyu_project@piano.or.jp)までお願いいたします。
公演名 | 第48回ピティナ・ピアノコンペティション特級ガラコンサート 「ショパンとシューマン ふたりの天才」 |
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日時 | 2025.2.11(火・祝) 14:00 開演(13:30 開場) |
会場 | J:COM 浦安音楽ホール コンサートホール |
出演 | 南 杏佳(グランプリ)山本 悠流(銀賞)塩﨑 基央(銅賞)大山 桃暖(入選) |
チケット | 11/1~発売中 |