各地からひっぱりだこの特級銀賞・ショパンコンクールセミファイナリストの進藤実優さん。続いては、甲子園支部の入賞者記念コンサートにゲスト出演しました。
コンサートには、2021年ピティナ・ピアノコンペティションJr.G級銅賞の長谷川祐音さんもゲスト出演され、お二人の演奏が現地の入賞者たちへのエールとなったようです。

現地からのレポートをお届けいたします。各地での公演を支えてくださっている支援者の皆様に、心より御礼申し上げます。

2022年1月16日（日）、兵庫県立芸術文化センター・神戸女学院小ホールにて、第6回ピティナ甲子園支部入賞者記念コンサートを開催いたしました。プログラムの中盤で長谷川祐音さん、最後に進藤実優さんが、それぞれ魂のこもった素晴らしい演奏をご披露くださいました。今年度の開催場所は、兵庫県屈指の素晴らしいホール。すり鉢状に360度配置される客席に、余すところなく進藤さんの彩り豊かな音楽が溢れ、観客の皆様は夢のような時間を過ごされたことと思います。

直前のコロナ感染拡大という心配な状況の中で、快くご出演くださいました進藤さんに深く感謝申し上げます。

◆長谷川祐音さん　演目
幻想曲（カプリッチョ）作品58/Ｆ.ハイドン
ノクターン　第7番　ハ短調　作品27-1/Ｆ.ショパン
2つの演奏会練習曲　「森のざわめき」「小人のおどり」/Ｆ.リスト

◆進藤実優さん　演目
ソナタ 第3番 ロ短調 作品58／F.ショパン
ワルツ嬰ハ短調 作品64-2／F.ショパン
バラード 第4番 ヘ短調 作品52／F.ショパン
ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調／F.リスト

演奏後には、舞台上でインタビューが行われました。演奏家を目指した時期、留学を志されたきっかけや語学学習のタイミング(ロシア語は現地に行ってから)、また学齢期のピティナコンペティションにどのように取り組まれたか、またセミファイナリストとして大きな話題とったこの度のショパンコンクールでのご苦労など、一つ一つの質問にわかりやすく真摯にお答えくださいました。最後は後進のピアノ学習者に向け、「音楽をずっと好きでいて欲しい、そして共に進みましょう」という、温かいメッセージで締めくくってくださいました。

来場者からはたくさんの感動の声をいただきました。下記に抜粋を記載します。

・一音、一音、逃さずに聴きました。
・何だか音の出方が違うように感じました。
・夢のような時間がまだ忘れられないです。

素晴らしいホールと素晴らしいゲストに出会える企画が実現ができ、この奇跡のような組み合わせが2022年に実現したことから、来年度に向けて更に気が引き締まる思いです。

レポート@井上登与美先生