入賞者のその後Vol.10:野村友里愛さんが高知でゲスト演奏!
1月23日(日)、高知では野村友里愛さんが入賞者記念コンサートでゲスト演奏されました。前日には高知市長への表敬訪問もあり、ピアニストの活躍に自治体もエールを送ってくださいました。
現地からのレポートをお届けいたします。
2022年1月23日(日)、高知県民文化ホール(オレンジホール)にて高知支部が主催するピティナブロッサムコンサートが開催されました。受賞者記念コンサートの名称を「ブロッサムコンサート」と改めてからちょうど5回目の記念コンサートとなった今回、特別ゲストとして昨年のコンペティションの特級グランプリ、あわせてオンライン聴衆賞を受賞された野村友里愛さんをお招きし、演奏をしていただきました。
コンサート前日には、高知支部がこのようなコンサート活動を行い、素晴らしい高校生ピアニストをお招きしていることを伝えるため、高知市長のもとを訪れました。高知市長は野村さんの演奏もyoutubeでご覧になっていて「本当にパワフルで素晴らしい演奏ですね。CDがあれば購入したいです」と応援してくださっていました。
当日、受賞者コンサートは朝から続いているので1部と2部の間の休憩時間に少しだけホールリハーサルを。ピアノは昨年ホールに入ったばかりの新しい楽器でしたが野村さんはとても弾きやすいと感じてくださったようでした。その後第3部で登場された野村さんの演奏はまさに圧巻でした。
今回のプログラム、ショパンやラフマニノフのようなロマン派の作曲家が好きだとおっしゃっておられて、その通り曲に対する愛情や全ての音を大切に慈しんで弾かれていることが伝わってきました。
■演奏曲目
ショパン/バラード 第1番 op.23
ショパン/ポロネーズ 第6番「英雄」op.53
ラフマニノフ/ピアノソナタ 第2番 op.36
コンサートを聴いた生徒さんたちからは「ピアノという楽器がこんなに鳴るのか」「鍵盤に触れる前から音楽が始まっている」「呼吸の深さに驚いた」「息づかいまで聞こえる迫力ある演奏」「3曲それぞれに表現法が違う」など、感動と共に改めて演奏の際大事なことに気づかされたり、新しい視点を感じ取ったようです。保護者の方からも「音に酔いしれました」「魂が喜んでいるように感じます」「もっとずっと聴いていたかった」などそれぞれに感動は尽きないようでした。
コロナ禍で生の演奏を聴く機会が少なくなっていた昨今、心の深いところまで届くこのような演奏を聴くことができてとても幸せな時間でした。まだ15歳という若さの野村さん、今後どれほど成長していかれるのか本当に楽しみです。この派遣をサポートしてくださったプロジェクトに心より感謝申し上げます。
レポート@高知支部/門脇加江子先生