2月から急激に感染が拡大し始めた新型コロナウィルス。3月に2020年度のコンペティションの課題曲発表を控えていたピティナでは、まず「課題曲説明会を例年通り、皆さんを東京に集めて開催してよいのか」が課題となりました。

　2月26日に緊急ミーティングが開催され、苦渋の決断で3月2-3日浜離宮朝日ホールでの開催は断念することとなりました。しかし、コンペティションを楽しみにしている皆さんの希望を奪うわけにはいかない！と、急きょ「課題曲説明会ストリーミング配信」を企画。毎年の特級ファイナルで行っていたライブ配信のノウハウを駆使して、東京の本部事務局内の東音ホールに講師の皆様をお招きし、コロナ禍最初のライブ配信を開催しました。

　結果的には、全国どこからでも参加できるイベントとなったことが功を奏し、最大同時接続数がソロ部門3700名以上、デュオ部門1400名以上と、例年の6.7倍ものお客様にご覧いただき、多くの反響をいただきました。3月から休校となった全国の小中学生の皆様もご視聴くださったとのお声をいただきました。ご視聴いただいた皆様、講師の先生方に改めて心から御礼申し上げます。

　さらに、イベントチケット代の返金処理をするなかで、「これからのこうした配信活動にお役立てください」とチケット代をご寄付くださる方もいらっしゃいました。まだこの先にどれだけの困難が待ち受けているか誰も想像できない中で、真っ先に手を差し伸べてくださった皆様に、本当に勇気づけられたイベントでした。