2020ありがとう月間 Vol.19:非常事態の年の特級ファイナル開催へ

2020ありがとう月間
19

 7名の参加者が1時間に及ぶリサイタル形式の演奏を披露するセミファイナルには、常時4000名以上の視聴者が訪れ、セミファイナリストたちを応援しました。そして迎えた8月21日の特級ファイナルは、あらゆる意味でピティナの歴史に残る一幕となったと言えます。

 ライブ配信にはユニークで3.9万人もの視聴者が訪れ、最大同時視聴者数は例年の3倍以上の8400名超えを記録しました。ライブ配信視聴者も参加できる仕組みにアレンジした聴衆賞の投票数も、例年のおよそ3倍の3900票を数えました。この観客動員数・聴衆賞参加数は、実地のサントリーホールの客席2000席だけでは成しえない数です。

 「特級ファイナル開催支援基金」には、最終的に約450件、660万円ものご支援が集まりました。特にセミファイナル以降、参加者たちの熱演に胸打たれてご寄付くださった方も多く、セミファイナル以降のご支援件数は225件にも及びました。

 これだけの応援を引き付けたのは、ひとえにこの状況下でもひたむきにピアノに向き合う参加者たちの熱演があったからです。どんな状況であっても一心に音楽に打ち込む若きピアニストたちの姿に、「涙が止まらなかった」「勇気をたくさんもらった」というコメントが絶えませんでした。

 応援してくださったすべての方に、そしてこれだけの感動をもたらしてくれたすべての参加者の皆様に、心から御礼申し上げます。「音楽の力」を皆様と共有する、かけがえのない時間でした。

顔写真
育英広報室/加藤 哲礼
ファイナリストたちが、ひと夏の青春のすべてを賭けてサントリーホールのステージに立つ姿は、先の見えないこの時期に、音楽が存在する意味と、ピアノコンクールの可能性を示してくれました。特級に参加したすべてのピアニストに感謝しています。
ご寄付はこちら