2020ありがとう月間 Vol.16:特級一次予選「動画審査」を実施
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大半の部門で開催中止となったコンペティションは、ソロ部門G級・Pre特級・特級のみ、1次予選を動画審査に切り替え、2次予選以降の実地審査の段階でも非公開で開催することも念頭に置きながら、開催の道を繋いでいました。7月上旬、特級~G級一次予選の「動画審査」が、44年の歴史の中で初めて開催されました。
生の音が聞けない、録音・録画の機材等の環境が異なる等、様々な条件の制限がある中で、できる限り公平な審査を行うために、様々な工夫がなされました。審査員が指定された時間に一回限り録画を見ること、最低限の音質のチェック等を事前に本部事務局で行うこと、採点は限られた時間の中で行うこと…できる限り実地の審査と同じ審査環境に近づけるよう、様々な観点から検討を重ねて実施に至りました。検討に知恵をお貸しくださった先生方、そして慣れない環境での審査にご協力いただいた審査員の先生方に、心より御礼申し上げます。
二次予選進出者の動画は審査後一般にも公開され、後のライブ配信で応援する奏者を見つけるきっかけにもなりました。「新しい生活様式」でのコンペティションの幕開けです。(続く)