出演者インタビュー
掲載日級名お名前
2017/2/20G級[金賞]古海 行子さん

ワルツの華やかで明るい部分と中間部の不吉さの表現の対比などを楽しんでいただけたらと思います!

1998年生まれ。6歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において、C級金賞、Jr.G級入選、G級金賞併せて東京都知事賞、ヒノキ賞、洗足学園前田賞、コンチェルトB部門第1位。第7回福田靖子賞選考会第1位。ショパン国際ピアノコンクール in ASIAにおいて、高校生部門金賞、コンチェルトB部門金賞併せてコンチェルト賞、コンチェルトC部門銀賞、派遣部門推薦。第31回かながわ音楽コンクール高校生の部最優秀賞併せて神奈川新聞社社長賞(総合第2位)受賞。第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第2位。2016年いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞。海老名文化大賞受賞。日本各地はもとよりイタリア、ポーランドなどで数多くのコンサートに出演。現在、昭和音楽大学1年、同附属ピアノアートアカデミーに在籍。江口文子氏に師事。

第1部出演

演奏曲目
グノー=リスト編:歌劇「ファウスト」のワルツ S.407

ピアノを始めようと思ったきっかけを教えてください。

幼稚園のときにヤマハ音楽教室に通い始めて、小学校1年生で専門コースに進んだことがきっかけで、ピアノの個人レッスンを受けるようになりました。始めはいくつかやっていた習い事のひとつ、という感じでした。

ピアノがメインではなかったのですね。ピアノを本格的にやろうとおもったのはいつごろで、きっかけはなんだったのでしょうか。

中学の終わり頃から江口先生に教えていただくようになって大きく環境が変わり、また自分の意識も変わっていきました。それまでも音楽が好きで、それなりに真剣に取り組んでいましたが、江口先生に師事してからは前よりさらに音楽が好きになり、また音楽の奥深さやこの道でやっていくことの厳しさも感じました。

先生との出会いがきっかけだったのですね。ピアノのどんなところがお好きですか。

ピアノの音が好きです。大学に入ってアンサンブルなどで他の楽器の音を聴いたり、一緒に演奏したりするようになって、以前よりもピアノの持つ音色を意識するようになりました。

たしかにピアノだけが奏でられる素敵な音色がありますね。 レッスンに励むことで成長したと感じることがありましたら教えていただけますか。

一度弾いた曲をまた時間を置いて取り組むときに、成長したと感じることがあります。
今回のG級の全国大会では、バッハとショパンのエチュードが今までに弾いたことのある曲だったのですが、特にバッハは前より自分の音を聴きながら自由に響きなどをコントロールできるようになったかなと思いました。

成長が感じられるのは日々の努力が実っている証ですね。 賞を得た瞬間の気持ちとその後の気持ちをお伝えください。

全国大会での演奏は、全体的に余裕がない演奏だったかなと、演奏し終わった後に反省していたので、表彰式で名前を呼ばれた時はとても驚きました。その後の祝賀会でいろんな方々に声をかけていただいて、今こうしてピアノを弾けているのは、本当に周りの方々の支えがあってのことだと改めて感じました。

感謝のお気持ちが素晴らしいです。コンクールにまつわるエピソードがあれば教えていただけますか。

(エピソードというのかわかりませんが....)今回コンチェルトB部門とG級を受けましたが、全国大会の日程が連日だったのが思ってた以上にハードでした(笑)今となってはやってよかったと思える経験ですが、その時はかなり精神的にも体力的にもキツかったです。

成し遂げたことが自信につながりそうですね。今回の入賞者記念コンサートの演奏曲として歌劇「ファウスト」のワルツS.407を選んだ理由を教えてください。

前から弾きたいと思っていた曲です。この曲の華やかなところがこのコンサートの舞台にぴったりかなと思って選びました。

とてもかっこいい曲ですよね。歌劇「ファウスト」のワルツS.407を演奏される際、特に注目してほしい箇所はございますか。

ワルツの華やかで明るい部分と、中間部の夢見心地な雰囲気の裏にどこか悪魔的な不吉な予感があるような部分との対比や、リストらしいキラキラした装飾のところなどを楽しんでもらえたらいいなと思っています。

コントラストなど楽しみにしています。コンサート本番ではどのような気持ちで演奏したいのかお教えください

この曲はグノーの歌劇「ファウスト」の第二幕の最後、村人たちがワルツを踊ってる中から、ファウストという男の人がマルグリートという女の人のことを見つけて声をかける場面を描いた曲なので、そういう場面を思い浮かべながら演奏したいです。

来場者の皆さんにも、場面を思い浮かべながら楽しんでいただきたいですね。今夏のインタビューでは、将来は演奏家として演奏し続けたいとのことでしたが、今後2,3年間の目標を教えていただけますか。

あらゆることを勉強して吸収していきたいていきたいです。本当に知らないことがたくさんあるので、色々な曲を演奏していくことはもちろんですが、曲の背景にあることや作曲家自身のこと、また音楽以外のことにも興味を持って勉強していきたいです。

Youtube - 決勝での演奏

チケット
  • 2017/03/20(月・祝)
  • 第1部 13:00~開演/第2部 16:30~開演
  • 【会員・学生】各部(自由席/指定席):3,000円
  • 【一般】各部(自由席/指定席):3,500円
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