出演者インタビュー
掲載日級名お名前
2017/3/3Jr.G級[銀賞]片山 響さん

曲のイメージを膨らませるために映像や写真などを見て微妙な色のニュアンスの違いを感じるようにしています!

2002年8月生まれ。3歳よりピアノを始める。2008年ピティナ・ピアノコンペティションA2級全国決勝大会優秀賞。2010年ピティナ・ピアノコンペティションA1級全国決勝大会ベスト賞。2012年ショパン国際ピアノコンクールin ASIA小学3.4年生部門アジア大会金賞及びショパン賞。ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan ジュニア特級?部門金賞及びグランプリ。2013年アジア国際音楽コンクール小学生部門第1位。いかるが音楽コンクール小学5.6年生部門第1位。2015年ピティナ・ピアノコンペティションD級全国決勝大会ベスト賞。2016年ショパン国際ピアノコンクール・ハートフォード(アメリカ)ヤングアーティスト部門第2位。これまでに西川奈緒美氏、武田真理氏に師事。現在、ピアノを石井なをみ氏、ソルフェージュを横田秀孝氏に師事。

第1部出演

演奏曲目
プロコフィエフ:4つのエチュード Op.2(全曲)

ピアノを始めようと思ったきっかけを教えてください。

2歳から自宅近くの音楽教室に通い、そこでいろいろな動物や恐竜などの鳴き声や足音などのイメージをピアノの音でまねっこして遊ぶうちに楽しくなり、3歳頃から本格的にピアノのレッスンに通うようになりました。

2歳からピアノとの触れ合いがあったのですね。ピアノのどんなところがお好きですか。

石井なをみ先生からハイドンのソナタを教えて頂いた際、笑ったり泣いたり次々にお面を被るように音を変化させ、物語のようになるように指先のコントロールをご指導頂きました。それ以来、いろいろな感情を表せる事の出来るピアノが楽しくて今までよりも大好きになりました。

先生から素敵なレッスンをしていただいたのですね。レッスンに励むことで成長したと感じることがありましたら教えていただけますか。

小学生の頃は、楽譜上に書かれている事を弾くだけで精一杯だったのですが、今は、当時の作曲家の思いや背景を理解し音楽に反映させたいと思うようになりました。

成長が感じられますね。レッスンに励む中で嬉しいと感じたことがありましたら教えていただけますか。

舞台で演奏した後、「素敵だったよ。」と声をかけて下さった時が何よりも嬉しく感じます。また、先生から少し背伸びした大きな曲に挑戦するよう勧めらた時に喜びを感じます。

それは嬉しいですね。では、逆にレッスンに励む中でつらいと感じたことがありましたら教えていただけますか。

特に技術的に難しい曲は、指が動いているだけになりがちなので音楽的に弾けるまではゆっくりなテンポで耳を働かせて弾く練習を地道にしなければいけません。せっかちな私にとって精神的につらい時間です。

地道な努力が大切なのですね。先程のお話くださった石井先生はどんな方でしょうか。

石井なをみ先生はご自身の留学のご経験を活かされたパワフルで情熱的なレッスンをして下さいます。そして、作曲家の特徴をわかり易く教えて下さるプロフェッショナルです。苦手だった古典が大好きになりました。また、音に対してのこだわりを強くお持ちで、豊かで色彩感のある音色とはどういうものなのかを常に指導して下さいます。昨年のJr.G級の本番前に''自分のリサイタルのように弾いてらっしゃい。"と緊張している私に穏やかに言って下さいました。とても温かく頼りになる先生です。

素敵な先生ですね。コンクールにまつわるエピソードがあれば教えていただけますか。

昨年アメリカのコンクールを受ける際、現地で個々の練習室がなく沢山のピアノが展示されているサロンで数人が一斉に自分の持ち曲を練習するという奇妙な体験をしました。必死になれば、隣で違う曲が聴こえてきても耳に入らず集中出来るものなのですね。

ものすごい集中力ですね。ピアノはどのような存在であるか教えていただけますか。

審査員の先生から、「今日のあなたの演奏はピアノが喜んでいるようね」とコメントをいただいた事がありました。ピアノはまるで生きているかのように自分の気持ちと一体化できる瞬間があるのかもしれません。私にとってピアノは共に歩んでいく同志のような存在です。

ピアノがかげがいのない存在となっているのですね。ピアノの練習で心がけていることがありましたら教えていただけますか。

新しい曲を弾く時は先ず、楽譜と向き合いイメージや調性などを考えてから音を出すように心がけています。私はよくイメージを膨らませるために映像や写真などを見て微妙な色のニュアンスの違いを感じるようにしています。今のお気に入りは世界の海と月をテーマにしエッセイを織り交ぜた写真集です。

写真集などを参考にしているのですね。確かに、曲のイメージを膨らませるのにとても効果的だと思います。今回の入賞者記念コンサートで「4つのエチュードOp.2」を選曲された理由を教えてください。

今までの私と違ったイメージの曲を勉強するようにと先生からアドバイスを頂き、またいつも音楽に対し真摯に向き合われている私の尊敬する先輩が弾かれているこの曲に憧れて選びました。

憧れの先輩がいらっしゃるのですね。「4つのエチュードOp.2」を演奏される際、特に注目してほしい箇所はございますか。

プロコフィエフらしい鋭い響の中に美しい旋律やリズミカルな部分が見え隠れする曲です。1番から4番までそれぞれ違った個性を出せたらいいなと思います。

楽しみにしています。コンサート本番ではどのような気持ちで演奏したいのかお教えください。

憧れのこの舞台で演奏させて頂くのは、幼い頃から努力してきたご褒美を頂ける瞬間だと思います。石井なをみ先生、そして小さい頃から私を支えて下さった先生方やアドバイス下さった方々、そして今日聴きに来て下さった方々の為に心を込めて演奏したいです。

ありがとうございました。最後に、今後の目標を教えていただけますか。

大好きなショパンの豊かな音色を勉強し、また技術的に難しく力強いタッチを必要とするリストやプロコフィエフのレパートリーを増やしていくのが目標です。今後は、海外のコンクールにも挑戦し、いろいろな国の同じ年代の子供達の音楽に対する姿勢や音楽の創り方を勉強し、自分のピアノの表現をより豊かにしたいです。

Youtube - 決勝での演奏

チケット
  • 2017/03/20(月・祝)
  • 第1部 13:00~開演/第2部 16:30~開演
  • 【会員・学生】各部(自由席/指定席):3,000円
  • 【一般】各部(自由席/指定席):3,500円
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