入賞者記念コンサート音源一挙公開


2014年3月23日(日)に紀尾井ホール(四ツ谷)にてコンペティション各級の上位入賞者、第18回日本モーツァルト音楽コンクール各部門の上位入賞者による「第37回ピティナ・ピアノコンペティション入賞者記念コンサート」が開催されました。

35組40人の出演者が、プロのピアニスト達と同じ紀尾井という舞台に立ち、2013年度のコンペティションを締めくくるに相応しい熱演をされました。
今年度の特級グランプリ浦山瑠衣さんによるトリオでは、遠くアメリカはボストンから、ボストン音楽院のマーカス・プラッチ教授、アンドリュー・マーク教授が駆けつけてくださり、素晴らしい演奏をご披露くださいました。

既に2014年度のコンペティション課題曲も発表され、間もなく、申込受付も始まります。前回のコンサートを聴かれ、「次こそは私自身が入賞者記念コンサートの舞台に立ちたい!」という憧れの念を抱かれた方が、実際、今回の出演者の中に何名もいました。当日会場に来られなかった方も、ぜひ動画をご覧いただくことで、皆様それぞれの日々の動機へ繋がることを願っております。

また、好評を博しました第2部の指導者プレゼンテーションについては、eラーニングの取扱いも開始いたしました。あわせてチェックされてみてはいかがでしょう。

◆ 第1部

第1部 演奏動画プレイリスト

A1級[金賞]先崎 日和
この曲はショパンコンクールでも弾いた大好きな曲で、心をこめて演奏しました。最後のほうは難しくて、緊張していつものように弾けないところもあったけれど、この紀尾井ホールで大好きな「サンタクロースのおじさん」を弾くことができて、とても嬉しかったです!【続きを表示する】
(c)Yosuke Miyamori
A1級[金賞]小林 りら
今日は、これまで一生懸命練習してきたことを出しきれたので、たのしいステージになりました。弾き終わった後は、笑顔であいさつができました。
B級[金賞]鈴木 仁子
近現代特有の響きが好きで、この曲を選びました。紀尾井ホールで演奏するのは初めてだったけれど、ピアノの響きを楽しめるように心がけました!のびのびと弾けたし、楽しくてとても気持ちがよかったです。【続きを表示する】
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B級[金賞]中山 寛
アリエッタは心で歌うように、小川は流れが変化していく中で、水しぶきの輝きや流れを変えた水が渦巻く様子を表現したいと思い演奏しました。紀尾井ホールは普段プロの演奏家がコンサートをされているすばらしいホールなので、今日はとても気持ちよく演奏ができました。思い通りの演奏ができてよかったです。【続きを表示する】
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C級[金賞]渡辺 康太郎
特に中間部が好きなこの曲を、聴いている方々に感動してもらえるように、一生懸命演奏しました。入賞者記念コンサートで演奏するという夢がかなって嬉しかったです!この曲は、以前数回演奏したことがあったのですが、紀尾井ホールはとても響きが良かくて、演奏していて気持ちがよかったです。【続きを表示する】
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C級[金賞]村木 遼伍
今日の演奏会のために、このような素敵なホールで演奏できるのを楽しみに、一生懸命練習してきました。僕の大好きな「献呈」の、シューマンのきれいな旋律と、リストの編曲の華やかさを表現できたのでよかったです。【続きを表示する】
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連弾初級A[金賞]新海南々帆&新海遼太郎
南々帆さん:2人の息が合って、今までで一番うまく弾けたと思います。初めて弟と2人でコンサートに出られて、嬉しかったです!
遼太郎さん:ちょっと鍵盤が硬かったけれど、姉と協力して、2人のいいところを出し合った演奏ができました!また姉と一緒に連弾がしたいです。
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連弾初級B[金賞]横山壮健&村木遼伍
横山さん:本番ではちょっとずれてしまったところもあるけど、練習のときよりも音が気持ちよく響いて、観客のみなさんに想いが届いたと思います。
村木さん:今日のコンサートがとても楽しみで、わくわくしていました。子どもたちがたのしく遊んでいる様子が、練習のときよりも表現できました!
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連弾中級[金賞]横井舞菜&石井もも
横井さん:リハーサルより良く響いたし、うまく演奏できました。なにより、楽しんで演奏できたのでよかったです!
石井さん:この曲は,9月の海をイメージして演奏しました。この曲の楽しいリズムに乗って,2人で息を合わせられて嬉しかったです!来年もまた2人で頑張ります。
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連弾上級[金賞]二瓶 伸夫&二瓶 諄也
暑い夏と凍えるような冬、そして春を迎える喜びを僕達の音楽で伝えられたらと思って演奏しました。今日は、二人でこれまで練習してきた音楽が表現できて気持ちよかったです。このような素晴らしいホールで弾けて最高でした!
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D級[銀賞]谷 昂登
思った以上に音が響いたし、自分の体をたくさん使ったいい演奏ができました。激しいところの中にも、優雅さがあるラフマニノフが僕は大好きで、その重厚な雰囲気を感じながら、曲に込められた情景やイメージを、自分なりに表現できたと思います。【続きを表示】
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E級[銀賞]渡邊 晟人
今日はコンサートに出演できてとても嬉しかったです。ショパンの想いや、当時の時代背景が伝わるようにと思って演奏しました。リハーサルの時は緊張していたので思い通りに弾けないところもあったけれど、本番は気持ちよく楽しく弾けました。【続きを表示】
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モーツァルトコンクール
ジュニア1部門 ウォルフィ賞 船嵜 詩央里
モーツァルトは音がキラキラしていて、大好きな作曲家です!今日はたくさんのお客さんの前で演奏して、ちょっと緊張してしまったけれど、丁寧に表現しながら、心を込めてうまく演奏できたと思います。【続きを表示】
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モーツァルトコンクール
ジュニア2部門 ウォルフィ賞 加藤 優佳
紀尾井ホールは、今まで演奏してきたホールの中でも特にすばらしい響きのホールで、気持ちよく弾けました。リズミカルなメロディーが大好きなこの曲を、今日は本番のステージでとても楽しく演奏できました!【続きを表示】
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モーツァルトコンクール
ジュニア3部門 ウォルフィ賞 千葉 まりん
1人のときも、ほかの楽器と合わせているイメージを持って練習してきましたが、今日たくさんの方々の前で、素敵な協演者の皆さんと大好きなモーツァルトの曲を演奏できて、最高の時間を過ごすことができました。【続きを表示】
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モーツァルトコンクール
ピアノ部門(一般) 第1位 田村 友美
モーツァルトの作品は、曲の中におはなしがあると思っています。特に、今回演奏した曲はフーガなので、右手と左手のかけあいが表現できるように、と練習を重ねてきました。本日は、すばらしい響きの紀尾井ホールで演奏させていただき、お客さまからもあたたかい拍手をいただき、とても嬉しかったです。【続きを表示】
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F級[銀賞]横井 綾太
僕はドビュッシーの演奏後の余韻が好きなのですが、今日はホールに音がよく響いていて、そのドビュッシーの良さが引き立ったと思います。特に2曲目の「風変わりなラヴィーヌ将軍」は、おもしろおかしく表現できたので、よかったです。【続きを表示】
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G級[銀賞]中村 優似
後半の二重唱の場面がとてもきれいで思い入れの強い部分です。私が感じているアイーダのオペラの世界観を表現できました。初めて聴いた時からずっと演奏したいと思っていた曲なので、今日は演奏できて嬉しかったです。【続きを表示】
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特級[銀賞]桑原 志織
今までは演奏を聴きに行っていたこの紀尾井ホールで、今日初めて自分が演奏をする立場になったのですが、本当に良いホールだなと思いました。曲の雰囲気、楽しさ、喜びを精一杯表現しました!たくさんの方々に演奏を聞いていただけて嬉しく思います。【続きを表示】
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特級[グランプリ]浦山 瑠衣
本日の演奏は、お二人の素晴らしい先生との共演で、スペシャルな雰囲気の中で演奏ができたと感じます。リハーサルでやってきたものだけではない演奏をステージで創ることができ、私自身とても楽しんで演奏できました。【続きを表示】
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◆ 第3部

第3部 演奏動画プレイリスト

A1級[金賞]庄司 大和
この曲の、「わっしょい、わっしょい」という声が聞こえるような楽しいお祭りの雰囲気が大好きです。今日はすこしうまくいかなかったところもあったけど、緊張せずにたのしく弾けました!【続きを表示】
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A1級[金賞]水谷 碧
この曲はとても好きで、特に中間部の蝶々を表現しているところがかっこよくて大好きです。たくさんのお客さんの前で演奏して、緊張してミスもしてしまったけれど、くるくる回る感じが表現できてよかったと思います。【続きを表示】
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B級[金賞]赤松 由基
冒頭のシンコペーションのリズムや、きれいなハーモニーの変化、中間部のメロディが変わるところがお気に入りです。今日はステージで気持ちよく演奏できてよかったです。【続きを表示】
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B級[金賞]木本 侑希
星屑や、流れ星をうまく表現しながら、今までで一番良い演奏ができました。夢の舞台で演奏できて、とても嬉しかったし、楽しかったです。でもそれは、家族や先生、お友達の応援のおかげだなって思います!ありがとうございました!【続きを表示】
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B級[金賞]大塚 美空
この曲は、特に中間部分のしあわせなところが大好きです。今日は私なりに感じた音楽をステージで精一杯表現できて、とても楽しかったです。
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C級[金賞]小倉 悠
とても気持ちがよかったです!お客さんにこの曲の持つ楽しくて華やかなイメージを伝えられるように一生懸命演奏しました。去年は客席で見ていたこの憧れの舞台に立つことができて本当に嬉しかったです。【続きを表示】
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C級[金賞]大西 梨里
まさか今日のコンサートのステージに立てるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。大好きなこの曲を演奏するのは今日が最後だったので、想いをこめて演奏しました。【続きを表示】
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2台初級[第1位]河原 果音&河原 実音
果音さん:とっても緊張しました!ブラジルの作曲家の曲を弾くのは初めてだったけれど、楽しく演奏ができてよかったです。姉妹でけんかすることもあるけど、これからも楽しく練習していきたいです。【続きを表示】
実音さん:一生に何回出られるかわからないこの入賞者記念コンサートで演奏できてすごく嬉しかったです。今までブラジルのものに触れる機会がなかったので、今回挑戦できてよかったなって思います!【続きを表示】
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2台中級[第1位] 北 桜子&北 向日葵
この曲は、甘くロマンチックなワルツで、特に盛り上がるところや旋律をうたうところがきれいで気に入っています。ステージではとても緊張したけれど、二人で楽しく弾けました!【続きを表示】
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2台上級A[第1位] 植田 味香子&橋元 泉穂
何度も練習を重ねてきて、公開リハーサルなども行ってきたのですが、「『本番』というのは特別だな」と改めて感じさせられました。練習通りというのはつまらないですが、本番だからできること、できないこと...言葉無きやり取りの中で、たくさんの化学反応が起きました。普段は指導者という立場ですが、今回このような機会をいただけて、心から嬉しく思っております。本当にありがとうございました。【続きを表示】
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D級[金賞]渡邊 さくら
先生がおすすめしてくださったこの曲は、きれいなメロディーとかっこいい部分のギャップが素敵で、大好きな曲です。今日はすこしミスしてしまったけれど、とても気持ちよく演奏できました!【続きを表示】
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E級[金賞]松本 眞理絵
こんな舞台は初めてで、とても緊張しました!でもコンペとは違った種類の緊張で、はじめの拍手からぜんぜん違うなって思いました。それから、ホールの響きがとてもよくて、びっくりしました。思い切った音は出せないところもあったけれど、ピアノの繊細な部分はうまく表現でたと思います!【続きを表示】
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F級[金賞]太田 糸音
夏に出演が決まったときから、今日のコンサートを楽しみにしていました。本日演奏したプロコフィエフは、夏のコンペで演奏した、同じ近現代の作曲家のカバレフスキーをきっかけに出会いました。4曲とも超絶技巧なので練習は大変でしたが、それぞれの曲中に出てくるロシア風のメロディが素敵で、気に入っています。初めて入賞者記念コンサートのステージで演奏できて嬉しかったです。【続きを表示】
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G級[金賞]鈴木 椋太
今まで迎えたコンサートの中で一番うまく弾けたと思います!紀尾井ホールの響きもとてもよく、弾いていて気持ちがよかったです。いつも本番ではどうしても「普段の練習より上手に弾こう!」と力んでしまうのですが、今日はホールの響きを楽しみながら、落ち着いて自分を表現することができました。これからも上を目指して頑張ります!【続きを表示】
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特級[グランプリ]浦山 瑠衣
ソロで演奏させていただいたバルトークのピアノソナタは、日本人の感覚とはかけ離れたリズムなど、民族色の濃い曲です。本番前、第1部の共演者の方とジプシーの音楽などについて話をしていたところ、自分の中でさらにイメージが深まり、本番の演奏ではベストを尽くせたと思います。本日はありがとうございました。【続きを表示】
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◆ 第2部
eラーニング動画販売開始
料金
会員 一般
1枠 300円 500円
セット 1,500円 2,000円

今年度の入賞者記念コンサートでは、第2部として新しい試みを取り入れました。 金賞受賞者の指導者による、指導法プレゼンテーションです。 6組7名の先生方が各8分ずつ、生徒と歩んできた軌跡を発表。具体的な指導法からご両親のサポート、メンタルケアまで、コンクールという場にとどまらず、日々の指導でも役に立つ内容をお話頂きました。さらに、プレゼンテーションの後には、ロビーにて直接先生方と交流頂ける時間を設けており、多くのピアノ指導者が日々のレッスンやコンクールでの悩みなどを熱心にご相談されていました。

16小節の音楽にも、指導者が感動する
A1級 角野 美智子先生 指導生徒:A1級 先崎 日和

「感動する音楽」を生徒と一緒に作り上げることが大切だと考えています。
先生自身がその曲に覚えた感動を生徒うまくに伝えることができれば、それが聴衆に感動をお届けできる音楽を生むこととなり、弾いている本人も深く楽しめるようにもなります。

表現×解釈×テクニック=「!!」
A1/級 永瀬 礼佳/永瀬 まゆみ先生 指導生徒: A1級 小林 りら D級 渡邊 さくら

よい演奏のためには、解釈、表現、テクニックが不可欠です。解釈すれば自ずとどう表現したらよいかが見え、それを実現するためにテクニックが必要となります。楽譜の中からたくさんの感動や宝物を探し当て、音を言葉のように語り、音と共に心が動く、そんな演奏ができる生徒を育てるためには・・・そういった内容についてお話しいたします。

心身の成長にともなうケアの仕方
B級 酒井 郁江先生 指導生徒:B級 鈴木 仁子

連弾を組んでいる仲良しペアの一人が、先にソロで次への進出を決めてしまった......なんていう経験はありませんか。今回、私の生徒がまさにそうした状況になりました。そんな時にどうすればよいでしょう?プレゼンでは、メンタルケアや体の成長に伴う演奏の仕方、調整についてお話ししました。

一つ一つのステージは、やがて大きな結果に
C級/連弾初級B 平間 百合子先生 指導生徒:C級村木遼伍、連弾初級B 横山壮健&村木遼伍

早くから良い作品を学び、名曲をステージで弾く経験が大切だと思います。作品から得た感動と客席と共有した喜びが生徒達を音楽を愛する人へと成長させてくれます。
村木君の圧倒的な努力の軌跡についてお話しさせていただきました。

コンクールを通して学ぶこと
B級 黒木 和子先生 指導生徒:B級 中山 寛

予選、地区本選、決勝を振り返りその時に考えたこと、感じたこと、気付いたことなどコンペは何よりの勉強となりました。決勝で心がけたことなどを含めコンクールで得るものについてお話しさせて頂きました。

練度に差のあるペアを育てるには
連弾初級A 伊井 光子先生指導生徒:連弾初級A 新海 南々帆&新海 遼太郎

今まで様々な連弾のペアを指導してきましたが、今回は、かたやチェルニー40番、かたやブルグミュラー25番。テクニックに差があるペアを指導するために試行錯誤がありました。ペアの組み方、連弾の良さなども合わせてお話しいたします。

◆ 当日の様子