念願かなった舞台で日本のふるさとの情景を

連弾上級
二瓶伸夫 さん & 二瓶詢也 さん

★演奏曲目★

中田 喜直:「日本の四季」より
さわやかな夏とむし暑い夏と
冬がきて雪が降りはじめ、氷の世界に、やがて春の日差しが

◆お二人がピアノを始められたきっかけを教えてください。

≪諄也さん≫
もともと父も母も楽器を演奏していたので、家庭の中に音楽があったんです。あまり自覚もないままピアノに触れていて、のちに母に連れられてピアノを習うようになりました。
≪伸夫さん≫
僕は、兄がピアノを弾いている姿を見て、「自分もやってみたい!」と思ってピアノを始めました。

◆ご家族揃って楽器が演奏できると楽しそうですね。いま習われている先生とはどのようにして出会われたのですか?

≪お二人≫
母といくつかのピアノ発表会やコンサートを聴き、一番印象に残ったのが今の先生(※齊藤桂子先生)だったんです。母が声をかけさせていただいて、習い始めることになりました。

◆お二人は毎年ピティナのコンペに出場してくださっていますが、それも齊藤先生のお勧めがあってのことなのでしょうか。

≪諄也さん≫
小学2年生のときに初めてピティナのコンペに出場しました。1回出てみると、色々なことが学べて、自分のためになることが多かったので、先生と相談し、それ以来ずっと受け続けています。
≪伸夫さん≫
僕は小学1年生のときに、教室のみんなが受けていたので、自然と受け始めました。夏休みには少し遊びたい気持ちもありましたが、コンペで賞が獲れると嬉しくて、毎年挑戦しています!

◆毎年継続して受けてくださり、ありがとうございます。いつも課題曲はどのようにして選ばれるのですか?

≪お二人≫
大体いつも先生から候補をいただいて、自分たちに合うものを選んでいます。僕たちはあまり速い曲が得意ではないので、表現豊かにゆったりとした曲を選ぶことが多いです。

◆では、予選通過後はどのような練習をされたのでしょうか。

≪諄也さん≫
本選では「ドヴォルザーク/スラブ舞曲集 Op.46-2」を弾いたのですが、舞曲らしさを出しながら音楽構成を考えるのがとても大変だったんです……。舞曲の感じを出せるように研究しながら、個人練習や合わせの練習を可能な限り重ねました。
≪伸夫さん≫
僕はテクニック面の強化のために、メトロノームを使って、スタッカートの練習をたくさんしました。今年度は個人で練習する時間をたっぷりとって、二人で合わせるのは短めだったように思います。

◆お二人で合わせることも、個人個人で課題を克服することもどちらも大切なのですね。見事、金賞をご獲得されたときのお気持ちはいかがでしたか?

≪お二人≫
僕たちは小さいころから、金賞受賞し登壇する方々にずっと憧れていたんです。まさか自分たちも金賞をいただけるとは思ってもいなかったので、とても嬉しかったです!

◆本当におめでとうございました! 3月の入賞者記念コンサートでは「中田喜直/『日本の四季』より」第4番と6番とを弾いてくださいますね。

≪諄也さん≫
はい。この曲は3年前に一度、兄(※二瓶優太郎さん)と弾いたことのある曲で、それ以来ずっと大好きな曲なんです。その時はプリモでしたが、今回はセコンドを弾きます。日本の文化や四季を表している、とてもいい曲だと思います。
≪伸夫さん≫
僕は初めて弾くのですが、情景が目に浮かぶところや、終わり方がかっこいいところが気に入っています。

◆日本の四季を表した曲をお二人の演奏で耳にできるのがとても楽しみです。では、入賞者記念コンサート当日への意気込みをお聞かせください。

≪諄也さん≫
曲から浮かぶ情景を最大限に表現してふるさとを思い出しながら、この曲の良さを会場のみなさんにお伝えできるような演奏をしたいです。
≪伸夫さん≫
入賞者記念コンサートに出場される方は、皆さん上手な方ばかりなので、金賞という賞に恥じることのないよう頑張ります。

◆素敵な意気込みをありがとうございました! 最後に、次の目標に向けての抱負をお願いします。

≪お二人≫
この先、コンペやコンサートなど、色々なことに挑戦したいと思いますが、聴いてくださる方々の心に残るよう心がけます。また、地元五泉市で、兄弟ピアノコンサートを開催していただくことになったので、まずはそれに向けて一生懸命頑張り、入賞者記念コンサートへ繋げます!

(取材日:2014/02/09)

演奏動画

支部入賞者記念コンサート ゲスト出演