グランミューズ部門

グランミューズ部門入賞者記念コンサート出演者インタビュー
松元 陸さん
Yカテゴリー第1位
松元 陸さん
鹿児島県奄美市出身、9歳からピアノを始める。現在鹿児島大学医学部医学科4年。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において09・11・13年に連弾上級入賞。夢コン」全国大会において12年にフェイマスコンチェルト部門優秀演奏賞受賞。これまでに徳あおい、井実加の各氏に師事。
当日の曲目
  • プーランク:即興曲 第13番 イ短調
  • カプースチン:変奏曲 Op.41

気持ちを新たに臨んだコンペ 念願の舞台で入賞

Yカテゴリーには2年ぶりに出場し、第1位入賞となりました。今回のコンペは振り返っていかがだったでしょうか?

昨年度はコンクールから離れソロやデュオのミニライブ、吹奏楽団での演奏機会、島唄のCD作成など自分の音楽と向き合いつつ可能性の幅を広げる良い時間を過ごせました。その分今回のコンペは気持ちを新たにのびのび演奏できたように思います。

ピティナのコンペには、これまでソロ部門やデュオ部門に多く出場を重ねてきましたが、Yカテゴリーに参加したきっかけは何だったのでしょうか。

グランミューズ部門には以前から興味があり、高校2年次の全国大会の際に王子ホールを訪れました。そこで社会人の方々がまっすぐにピアノに向き合い生き生きと演奏している姿に感動し、絶対に自分もこの場で弾きたいと思った次第です。実際に参加してみて、自由曲ということでじっくり曲を仕上げることができることが大きな魅力だと感じましたし、皆さんが違う曲を弾かれるため演奏会のような雰囲気の中で楽しむことができました。

普段は学業もお忙しい中で、練習中に心がけていたことはありますか?

学業に加え部活動やアルバイトもしていたので、夜遅くに練習場を借りながらの日々でした。それでも、限られた時間の中で練習することで1回1回の練習に集中して取り組めたと思います。先生も学業が最優先と言って僕のペースに合わせてくださり、少しずつでしたが無理なく続けることができました。
最初のレッスンではとにかく拍通りに弾くよう徹底されました。ロマン派や近現代の作品はどうしても勝手に色づけして、曖昧な演奏になってしまいがちですので、拍を感じることでより説得力のある音楽作りができました。練習では通して弾くことはほとんどせず、ひたすら部分練習をしていました。「急がば回れ」というようにその方が最終的に早く仕上げることができたように思います。

入賞記念コンサートの曲目はどのように選んだのでしょうか?

1曲目は僕の中で十八番の作品です。初めて弾いたのは中学生の頃だったので大人になった自分を表現できたらいいなと思います。2曲目は新たな挑戦としてカプースチンの作品を選びました。リズムが複雑で悪戦苦闘していますが、和音進行から最後の盛り上がりまで本当に素敵な作品です。ジャズの世界を存分に楽しんでいただけたらと思います。

コンサートに向けての抱負をお願いいたします!

このコンサートに出演できることが本当に夢のようです。感謝の気持ちを胸に、ご来場した方々が楽しんでいただけるよう精一杯頑張ります。

これから取り組んでみたいことがあれば教えてください。

今年で1つの区切りにしようと考えていましたが、今年の全国大会で医師である栗本さんや有田さん、国試前である平松さんの演奏を聴いて自分もまだまだ頑張ろうという気持ちになりました。課題であるテクニックを磨きつつ、ピティナを始めこれからも様々なコンクールに挑戦していきたいと思います。

決勝での演奏

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