- チェルニー:性格的で華麗な序曲 Op.54
Dカテゴリーでは7年連続9回目となる決勝大会に出場し、今年は過去最高となる第2位入賞。振り返っていかがだったでしょうか?
昨年の全国大会。素晴らしい演奏のペアばかりの中、自分は体調が悪い状態でもあり思うような演奏ができなかった為2位をいただけたのはとても意外だったのですが、長く続けてきたことへのご褒美をいただいたような気持ちです。 武田美和子先生&中井恒仁先生が、丁寧に素晴らしいご指導をしてくださること、お二人の演奏を沢山聴かせていただいていることが大きな要因でしょうね。先生方のお蔭で幸せに真剣に練習を続けることができ、心から感謝しております。忙しい時にも協力&応援してくれる主人と娘にも感謝しています。
デュオで演奏するようになったきっかけは何だったのでしょうか?
娘のピアノの先生が小平先生でした。娘が2歳半頃からのおつきあいです。娘が受験でレッスンになかなか通えなくなる位の時期に小平先生からお誘いいただき2002年にピティナのコンペの連弾部門に参加した時からずっと一緒に弾いていますので、もうデュオを組んで15年目ですね。小平さんと出会っていなかったら今こんなにピアノを弾いていないと思います。彼女にも感謝しています。又、デュオを組んでから、小平さんの音楽教室の発表会のお手伝いや、生徒さんのコンペの応援に同行をさせていただき、とても楽しい思いをさせていただいています。
山本さん自身は普段ピアノを通じてどのような活動を続けているのでしょうか?
自分はピアノとは全く違う仕事をしておりますので、自分にとってピアノの活動はとても大切なものになっています。小平さんとのデュオの他に別の相方と2台ピアノを楽しく弾かせていただいています。また機会がある時には室内楽の勉強を少しずつ。ラファエル・ゲーラ先生の演奏研究会にも所属しており、大勢の熱心なピアノの先生方にまぜていただき毎月講座で勉強もさせていただいています。演奏以外の活動としては、先生方のお手伝いやピアニストさんのお手伝いが少しでもできたらと思っています。
デュオでの練習中に心がけていることはありますか?
練習は、二人で行なう時間を多くとるようにしています。小平さんとの練習の合間にお茶をしながらいろいろなおしゃべりをする時間も自分にとっては大切なものになっています。
入賞者記念コンサートの曲目はどのように選んだのでしょうか?
自分はデュオは演奏するのも聴くのも大好きで、演奏会やCDもたくさん聴きますし、CDも楽譜も色々集めています。二人でこだわって弾いているのは室内楽の連弾版とあまり演奏されない連弾曲なのですが、チェルニーには沢山の素敵な連弾曲があり今まで何曲か弾かせていただいています。その中でも想い出のたくさんあるこの曲を選曲させていただきました。普段コンペで演奏する曲も悩みますが、コンクールには向いていなかも?と思っていても、先生にご指導いただいてとことん勉強してつくりあげていく魅力のある曲を弾くようにしています。曲や楽譜探しではデュオ事典でも有名な松永先生にご相談させていただくこともあり、今回2位をいただいた際に弾きましたメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲の連弾版も10年前程に先生にご相談して弾いたことのある曲です。
コンサートへの抱負をお願いいたします!
こんなに素敵な連弾曲があるのねと感じていただけるように演奏できたらと思っております。
これからの目標や取り組んでみたいことを教えてください。
忙しさでなかなか時間がとれなかったり、年齢的に体調で弾けなかったりするようになりましたが、永く楽しく続けていくことがなによりも大きな目標です。まだまだたくさん勉強したいです。デュオのお仲間との出会いも自分にとっては大事(今までも素敵な出会いがたくさん)なので、大切にしていきたいと思っています。