グランミューズ部門入賞者記念コンサート出演者インタビュー
傳川雄一
B2カテゴリー第2位
傳川 雄一さん
5歳よりピアノを始め、高校2年で中断。5年前に再開し、橋場多恵子氏に師事。2013年ピティナ・ピアノコンペティショングランミューズ部門B2カテゴリー全国決勝大会入選、2014年同第3位、2016年同第2位。2013年日本演奏家コンクールアマチュアの部全国大会第1位併せてショパン賞。2013年日本クラシック音楽コンクール一般男子の部全国大会第3位。国民文化祭・あきた2014 ピアノフェスティバル・アマチュアピアニストの祭典出演。2017年ショパン国際ピアノコンクール in ASIAアマチュアソロA部門アジア大会銅賞。
当日の曲目
  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 「熱情」ヘ短調 Op.57 第3楽章

音楽を通じて自分の人生経験を伝えたい

2012年からB2カテゴリーに挑戦を続けて、今年は過去最高となる第2位入賞となりました。振り返っていかがだったでしょうか?

昨年は、仕事や今後のピアノへの関わり方に関して悩んでいた時期もあり、出場を迷っていましたが、夏の風物詩であるコンペを受けないと寂しいなと思い出場する事にしました。決勝進出は嬉しい誤算でしたが、1曲しか用意をしていなかった為、地区本選後慌ててもう1曲を仕上げ決勝大会に臨みました。入賞の要因は当然先生のご指導が全てですが、私自身も音楽の方向性を迷う事なく集中して練習に取り組めた事だったと思います。

ピアノはいつから続けているのでしょうか?

 

5歳からピアノを始め、高校2年生まで続けていました。ピアノはまたいつか再開しようと思いつつ、大学生、社会人と時が過ぎて行きましたが、40歳になり仕事で思い悩んでいた時に「そうだ、ピアノを再開しよう!」とふと思い、すぐさま楽器店にピアノを買いに行きました。その後ピティナの教室紹介を通じて知り合った先生のレッスンを受けるようになり、現在に至っています。

これまでグランミューズ部門に出場を続けてみて、どんなことを感じましたか?

学生時代は殆どコンクールには出ていませんでしたので、ある種自分の中でコンペティションに対する憧れがありました。B2カテゴリーは、同年代の、それも社会経験豊富な方が出場されているので私には最適なカテゴリーです。毎年コンペを通じて色々な方と知り合う事が出来ることも楽しみの一つです。ピアノという楽器を通じて、参加者の皆さんのこれまでの人生が音になって表れているので、とてもレベルも高く、勉強になる事が沢山あります。

入賞者記念コンサートの曲目は、どのようにして選曲したのでしょうか?

この5年間のコンペは全てロマン派の曲を選んでいましたが、入賞者のためのコンサートという事で、今までの自分の違う側面が出せたら良いなということ、これからも一生「情熱」を持ってピアノを取り組んでいきたいということでこの作品を選びました。また私の苦手なことがエッセンスとして凝縮されているので、私の演奏を知っている人はそこを中心に楽しんで聴いて頂ければと思います。

コンサートへの抱負をお願いいたします!

とても難曲を選んでしまいましたので、或る意味コンペよりも真剣に取り組みたいと考えています。入賞者コンサートという事で「採点」される事のない「祭典」だとは思いますが、私にとっては苦手なものが詰まった曲なので、弾き終わったら倒れるかも知れないという位の意気込みで頑張りたいと思います。

当日の演奏を楽しみにしています。最後に、これからの目標を教えてください。

一生のお友達である「ピアノ」を、楽しく真面目に続けられる為にコンクール参加を中心とした演奏活動を続けて行きたいと思っています。現在教えて下さっている先生のおかげでこの様な舞台に立たせて頂く事が出来ましたので、感謝する事を忘れずに日々精進したいと思っています。今後のコンペでも、色々なカテゴリーに参加していきながら自分の人生経験をピアノという楽器を通じて伝えていく事が出来ると良いなと思っています。

決勝での演奏

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