2013年8月19日(月)、銀座・ヤマハホールにて第37回ピティナ・ピアノコンペティションA2級入賞者記念コンサートが行われました。
今年度のA2級地区予選に参加したのはのべ1804名。その中から選ばれた64名の出演者が演奏し、コンサートの舞台に立つ一人のアーティストとして、思い思いのステージを創り上げました。
課題曲からの選曲であるコンペティションとは違い、自由に曲目を決めることができるコンサートという舞台。
多彩なプログラムが披露され、一つとして同じ演奏はありません。
小さいながらも確かな個性を発揮した出演者たちに、惜しみない拍手が送られていました。
各部終演後に行われたコラボレーションステージには、2012年度特級グランプリである菅原望さんと、ロンドンや日本で音楽創作ワークショップを数多く企画・実践されている東瑛子さん、磯野恵美さんにゲストとして出演していただきました。
菅原さんは、ショパンの“3つのワルツ”より『第2番 変イ長調』と、2級の課題曲の中で最も人気の高かった、平吉毅州『踊るピーナッツ』の2曲を演奏して下さいました。
出演者はこのステージを舞台上で鑑賞!息遣いが感じられるほどの近さで見る特級グランプリの演奏は、これから学習を重ねるリトルピアニストたちにとって何事にも代えがたい経験となったことでしょう。
菅原さんの演奏を聴いた後は、東さんと磯野さんによる音楽創作ワークショップがスタート!
楽譜をそのまま再現するのではなく、楽譜に書かれているリズムや音形を材料に新たな曲を創造する、というこの企画。
題材となったのは、菅原さんも弾いて下さった『踊るピーナッツ』です。
最初は少し緊張していた出演者の皆さんも東さん、磯野さんのリードで体を動かしたり声を出したり次第にリラックスし、最後は全員笑顔で、その日ステージ上で出来上がったオリジナルの楽曲を披露していました。
ワークショップには菅原さんもピアノで加わって頂き、出演者の皆さんと菅原さんとの掛け合いで
生まれた音楽に客席も拍手喝采でした!
当日ロビーに設置されたポストには、出演者へ宛てた手紙がたくさん投函されました。
出演者の親御さんやお祖父様、お祖母様からはもちろん、その日に出会った出演者同士でも何通ものメッセージのやり取りがありました。
この日に生まれた小さな音楽の繋がりが、これからしっかりと根付いていくことを願って止みません。