オンライン授業、オンラインレッスンから始まった1年でしたが、不自由な反面、時間に余裕ができ、音楽と向き合う時間が増えたと思います。
メトネルはスクリャービンやラフマニノフと同じ時代に生まれたロシアの演奏家であり作曲家です。前述の二人に比べると日本で演奏される機会は少ないですが、自身のルーツでもあるドイツ特有の様式美とロシア的情緒を色濃く反映した楽曲を数多く作曲しています。今回演奏させていただくソナタOp.11-1は比較的初期の頃の作品ですが、メトネルの作品の持つロマンティシズムを感じていただけたら嬉しいです。
オンラインコンサートなど、この一年で演奏会の形態も多様化しました。生の演奏に触れる機会は減りましたが、配信のおかげでこれまでより多くの方に聴いていただけるというプラスの面も生まれました。会場、そして配信で聴いて下さる皆様にこの作品の魅力をお届けできればと思っております。
演奏家として、指導者として、人として、愛される存在になりたいと思います。
5歳のときにピティナA2級を受けたのが初めてのコンクールでした。私は小さすぎて何の記憶もありませんが、舞台の上で泣き出さないか母は心配をしていたそうです。
A2級からPre特級までの全級に出場し、嬉しかったこと、悔しかったこと、たくさんの思い出がありますが、なかでも高校一年生のときに出場したG級二次予選で全国決勝大会への進出が決まったときのことが一番印象に残っています。苦労したぶん嬉しさもひとしおでしたし、音楽の道に進むことを決意したターニングポイントだったと思います。
常に目標に向かって努力し、同じ志を持つ人たちと切磋琢磨することによって、貴重な経験をさせていただき、広い視野を持つことができました。
C級のときに演奏させていただいた、佐藤良彦先生の「キミとボクの日記帳」です。当時小学4年生の私には技術的に難しく苦労する部分も多かったのですが、絵本のようなストーリー性に溢れたお気に入りの作品でした。
自分の演奏を客観的に聴くことです。
勉強、ピアノ、遊び、すべて全力投球で、メリハリをつけた生活を心がけていました。