会場:カワイ仙台 コンサートサロン「ヴェルデ」
出演:藤田めぐみ
フジタ・マスタークラス実行委員会より、藤田めぐみ先生(正会員)のショパン:エチュード全曲演奏会のレポートが届きました。
音楽現代誌も注目!
藤田めぐみ による ショパン24のエチュード(作品10、作品 25)のインターヴァルを挟まない全曲演奏会が、昨年12月の東京カワイ表参道、今年4月の大阪カワイ梅田に続き、カワイ仙台で開催された。藤田は、「作曲家が紙の上に書き残したものは見知らぬ人が演奏する時、少しでも作曲家ご本人のイメージしたものに近くなるようにデザインされたもの」で、そして藤田が気付いた演奏法を深めて行くなかで「そのことが理解できるようになった」と言う。
ショパンのエチュードもその演奏に要求される高難度のテクニックで曲にデザインされた方向で演奏することで曲が示す様相が変わる。そしてそのような演奏での24のエチュード全曲を聴くことにより、繊細なショパンの内に秘めた心のきらめきの移り変わり、情熱、そして悲しみや苦悩まで感じることが出来る。練習曲集として実用性に富み、他の曲の音楽的な演奏への応用性も高く、その実用性と深い音楽を兼ね備えたショパンの24のエチュードは、そのような演奏を聴く時にまさにショパンの天才を感じさせる。東京、大阪と続く仙台での演奏でも藤田の演奏からはこのことが遺憾無く示され、高い演奏テクニックに裏打ちされた芸術的な音楽が聴衆を魅了した。
その演奏は音楽現代誌でも注目され、3月号での東京公演(昨年12月)の特別レポートに続き、7月号では巻頭で仙台公演が高く評価された。
★10月27日(日)には
ロンドンのSt. John's Smith Square
で全曲演奏会を開催する予定です。(開演 15時)
日本でも全曲演奏会とマスタークラスを引き続き行うことを考えています。
レポート◎吉田 隆(フジタ・マスタークラス実行委員会)