会場:東金文化会館小ホール
出演:鈴木直美
千葉県・東金文化会館にて毎年春に開催してきたリサイタルが20年目を迎えた節目に、鈴木直美先生よりレポートをお寄せいただきました。
伝えたいこと
音大を卒業後、
10年間余りアメリカで留学と滞米生活を経験しました。
帰国してからの20年間は、
ピアノ教師として全力で指導するとともに、
演奏活動にも積極的に関わってきました。
「ピアノ教師は人前演奏に果敢に挑んでいくべき」という姿勢を、
アメリカで師事していた教授達から学んだからです。
彼らは皆、熱心な指導者であり、同時に優秀なピアニストでもありました。
ちっぽけな自分にも「求めれば弾く場は与えられる」
「君には君の活躍できる場が必ず待っている」と、背中を押してくれました。
そこには、
正に「アメリカン・ドリーム的な思考」が根底にあります。
You can do it! あなたなら出来る!
私が刺激を受けてきたように、
子供たちにも刺激を与えられる教師でありたいと願うことが、
ひたすらに走り続けてきた20年間の原動力でした。
一見、弾くことと教えることは同じように見えますが
その実、指導と並行して演奏し続けることは並大抵ではない努力が必要となります。
舞台上での華やかな時間は、ほんの一瞬です。
その一瞬は、プレッシャーに耐え孤独で膨大な練習に支えられます。
ピアノを弾き続ける魅力は、
自分の思いのたけを音に乗せて伝えることが出来ること。
何事も、継続してこそ見えてくる景色があります
子供たちには、それを伝えたいと思います。
レポート◎鈴木直美(千葉外房ステーション代表)