会場:ウィーン国立音楽大学フランツ・リストザール
タイトル:Freundschaftskonzert PTNA Klavierabend der grand prix Gewwinner
出演:角野隼斗(p)・山﨑亮汰(p) 共演:Katharina Bobrovich(vn)Marlies Guschulbauer(vc)
新芽が街路樹に出始めたウィーンで恒例のPTNA演奏会が開かれました。
今年は日本―オーストリア友好150周年のイベントが盛りだくさんあります。
在オーストリア日本国大使館(ウィーン)の正式イベントとして取り上げていただいたので、幅広いお客様にきていただけました。
1869年に日本とオーストリアの友好契約がサインされた時、当時の帝王フランツ.ヨゼフから明治天皇にBäsendorferのピアノが贈られました。
このピアノが日本に初めて上陸したものです。150年間に日本でピアノ文化が大変な発達をとげました。
4月16日のPTNAコンサートは2018年特級グランプリ受賞者、角野隼斗さんの演奏で始まりました。
6才の時から習っている金子勝子先生もリハーサルから付ききりでサポートされていました。
Beethoven:Sonata - Waldstein, Chopin:Ballade Nr. 2, Rachmaninoff:Sonata Nr.2といったプログラムが進んで、終わりにはブラボーが飛ぶほどになりました。
山﨑亮汰さんは2014年にまだ15才でもうPTNA特級グランプリ1位を獲得し、その後も名のある大きな国際コンクールで1位になっているし、演奏前から期待が漂っていました。
Chopin:Ballade Nr.1, Liszt:Mephist Waltz 期待を上回る音楽に、生まれ付いたケタハズレの才能を感じさせられます。ブラボーが飛び交いました。
そして最後に若いオーストリアのViolinist:Katharina BobrovichとCellist:Marlies Guschulbauerと山﨑亮汰さんの合奏で Beethoben:Trio Op.11 (Gassenhauer) の演奏になりました。
若いベートーベンの楽しい曲を聴いてオーストリア人も日本人も本当に嬉しくなり、ブラボーが長く続きました。
レポート◎犬飼和子Jankowsky(正会員)
写真撮影◎