コンサートレポート
日程:2019年3月16日開催
会場:すばるホール(大阪府富田林市)
出演:森本隼太(ピアノ)
会場:すばるホール(大阪府富田林市)
出演:森本隼太(ピアノ)
第48回目のピアニストは京都教育大学附属桃山中学校2年生の森本隼太さんです。
森本さんのプログラムはバッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻第9番」で始まりました。
プレリュードでは優しく柔らかな音が安らぎの空間への扉を開きました。
次の曲はショパンの「エチュードOp.10-4」。圧巻のスピードで音楽が刻みこまれ、息のつく間もないほどでした。
続いては、ドビュッシーの「喜びの島」。連打が空気に振動し、音までも踊りだすかのような楽しい雰囲気に包まれました。
後半には徳山美奈子の「ムジカ・ナラ」を演奏してくださいました。静けさは幽玄の世界を表すかのように神秘的で、激しさはお祭りを表すかのようにダイナミックでした。
次の曲はベートーヴェンの「ロンド・ア・カプリッチョ」。コミカルで特徴的なフレーズが繰り返し演奏されます。
また、ショパンの「3つの新しいエチュード」では、それぞれの特徴あるメロディーを美しく奏でてくださいました。
そして、最後にラフマニノフの「ピアノ・ソナタ第2番」を演奏してくださいました。雪が舞う凍てついた空間を、熱い演奏で溶かしてくかのような情熱的な演奏で締めくくってくださいました。
森本さんの音色はとても優しく柔らかで、聴衆へ知らず知らずのうちに演奏に耳を傾けさせる魅力があります。これからの活躍がますます楽しみなピアニストです。
レポート◎辻野文崇(すばるホール・富田林すばるステーション)
写真撮影◎西村則晃(すばるホール)
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