【公開録音】迫力の2台ピアノ公演、動画公開!

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2014/09/10

7月12日に大阪「千里ヤマハホール」で行われた、
公開録音コンサートの収録映像を一挙公開!

この日は岡原慎也岡田将という「大型デュオ」の2台ピアノ共演でした。

再生リストはこちら(全8トラック 再生時間は通して約1時間です)

※本公演に寄せる言葉
この公演のために貴重な楽譜を提供してくださった、音楽オーガナイザーの幅至氏より。
当日の演奏に寄せたコメントを頂いています。

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7月12日千里ヤマハホールに於ける公開録音コンサート

筆者がピティナから楽譜の提供とプログラムの草案を依頼され、それを基にピティナの實方さんが選曲した「2台ピアノによるコンサート」が、日本を代表する二人の優れたピアニスト、岡原慎也氏と岡田将氏によって千里ヤマハホールで行われた。

「歌と踊りの世界へ」、「幻想と官能の世界へ」の二部から構成されたプログラムは全て2台ピアノ用に編曲されたもので、マクダウエルの「妖精の踊り」以外は聴きなれた名曲である。ウェーバーの「舞踏への招待」、マクダウエルの「妖精の踊り」、ショパンの「嬰ハ短調ワルツ」、ドビュッシーの「アラベスク第1番」はオリジナルのピアノ独奏曲を2台ピアノの編曲したものである。

2台編曲ゆえに普段だったらそのまま一人で演奏するパートが突然相方に移ってしまい、その部分に苦労したと二人のピアニストからのコメントがあったが、聴く側としては両氏の腕の冴えのおかげで、慣れ親しんだ名曲が普段とは違った様相を帯びて二人の掛け合いが楽しめ、2台ピアノの楽しさを改めて認識することができた。

一方シュトラウスの有名な「2つのワルツ」、ワグナーの「マイスタージンガー序曲」「ジークフリート牧歌」「トリスタンとイゾルデ」はピアノで純粋にオーケストラの響きを再現するのは至難の業である。しかし二人の音楽性とテクニークにより、ピアニスティックな作品として十分聴き応えがあり、ピアノ好きな筆者にとっては堪らないひと時であった。

因にこららの編曲にはピアノ4手版もあるが、よりダイナミックな響きの2台版と是非弾き比べ、聴き比べをして頂きたい。アンコールに「グリーンスリーブス」が演奏され素敵なコンサートは終了した。

お二人からのコメント「ピアニストとしてはこんな大変なプログラムは組まないよ」。

しかし聴き手としては、どうかピアノファンのためにこれからもこのような2台ピアノによる素晴らしい演奏をお願いしたい。ご苦労様でした、そしてブラヴォー!

Itaru HABA


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